2000年発表の7thアルバム。
サニーデイは、前年の『MUGEN』を聴いて好きになって、一気に過去のアルバムを買い集め、それで待望のリリースとなった『LOVE ALBUM』だったのだけれど、正直、ハマれる曲がなく、あんまり聴かなかったアルバムだ。それで、下がった僕のテンションと同じように、バンドも求心力を失い、突然の解散となってしまった。ビックリしたけれど、残念というか、まあ、しょうがないかといった感じだった。
そんな、解散直前のアルバムは、打ち込みの曲が増えて、それまでとちょっと肌触りの違うサウンドに。しかし、その名の通り、愛に溢れた感触の作品だ。
「夜のメロディ」「胸いっぱい」「万華鏡」と、明るくて元気な曲でスタート。
「恋は桃色」は細野晴臣のカヴァー。
「魔法」は一番サニーデイらしくて好きかな。
「うぐいすないてる」は、初期の頃を思い出す。
また、このアルバムにはインストが3曲入っていて、オープニングの「INTRO」、真ん中の「INTERLUDE」、後半の「OUTRO」と、どれもいい感じ。インスト嫌いの僕でも、いいなあと思えた。
ラストはライヴでのお祭り騒ぎを思わせる「WILD WILD PARTY」。
久々に聴いてみたけれど、まあ、悪くはないんだけど、中盤からちょっとダレるし、ここという聴きどころがないのが辛い。そして、この後、解散してしまうという事実が、このアルバムを曇らせてしまってる。