もちろん、僕も、驚きと共に、興奮した一人。
だけど、第1弾シングル「Where Are We Now?」を聴いた時は、比較的冷静だった。だって、苦手のバラードだったから(笑)。いやいや、興奮するのは気が早いぞ、期待外れかもしれないぞ、と自分に言い聞かせて、即座に予約するのは踏みとどまっていた。
しかし、アルバムには、「Where Are We Now?」とは違うタイプのロックな曲が多く収録されているとの情報が流れ、期待が高まる。
そして、早くも第2弾シングル「The Stars」が発表になった時には、こりゃあやっぱり買うしかないなと決心するに至っていた。ロック・テイストのこの曲には即座に心奪われたからだ。
それから3月に入ると、iTunes Storeで全曲試聴なんて事まで敢行した。もちろん僕も聴いたが、買う前に全部聴いてしまうのはもったいなかったので、つまみ聴き。そして期待を高めた。
『通常盤』『デラックス盤』『日本限定盤』とあって、迷ったけれど、通常盤14曲より3曲多いデラックス盤に。日本限定盤はさらに1曲多いのだけれど、1曲のために1000円以上多く払う事になるのはやはりためらわれたので(その1曲の評価が高くて気になる!)。
1曲目「The Next Day」。イントロのドラムのダンッ!という一発でもう気分は最高潮に。おお、いよいよ始まったかあ、と。期待がそのまま現実のものとなるに丁度良いリズムで、華やかな復活劇を象徴している、素晴らしいオープニング・ナンバー。
2曲目「Dirty Boys」。一転してスロウな曲調。ねちっこいギターに妖しげなサックスがハードな感じに仕立てている。
3曲目「The Stars」。アップ・テンポで、シングルにもなったこの曲はアルバム一のお気に入り。「♪フフフフッ、フフフフッ」と思わず口ずさんでしまう。アコギのストロークにストリングスが絡んできて感動的。
4曲目「Love Is Lost」。教会音楽的なキーボードの音が印象的。
5曲目「Where Are We Now?」。これはバラードなので初めに聴いた時はピンと来なかったんだけど、アルバムで、この流れで、ハードな曲の後となると、非常にしっくり来た。みんながこれを絶賛してた理由がわかった。感動的な美しいメロディ。これからボウイはどこへ行こうとしてるのか。
6曲目「Valentine’s Day」。これは『Ziggy』以前の、初期のボウイの作品の香りがする佳曲。「♪シャラララ」というコーラスも胸をくすぐる。ギター・ソロはミック・ロンソンが弾いてるかの様。古くからのボウイ・ファンは涙するであろう。
7曲目「If You Can See Me」。リズム・パターンが激しく、ベースのリフも重厚なロック・ナンバー。
8曲目「I’d Rather Be High」。ギター・リフにキャッチーなサビ、グラム・ロックの現代版か。
10曲目「Dancing Out In Space」。アルバム中盤が重くなりかけた所に、この軽快なリズム。いいスパイスになっている。
11曲目「How Does The Grass Grow?」。何と言ってもサビの「♪ヤーヤーヤー」が印象的。これも往年のボウイ・ロック。
12曲目「Set The World On Fire」。後半のハイライトはこの辺りかな。サビでグイグイと聴かせる所はテンションが高まる。
13曲目「You Feel So Lonely You Could Die」。落ち着いたリズムかと思いきや、段々と盛り上がっていく感じ、終わりに向かっていく感じが良くて。ボウイ、歌うまいなあ。個人的には、この曲で本編が終わってもいいなと思った。
14曲目「Heat」。前の曲が良かったから、ついついこの曲はいらなかったかななんて思ってしまう、スローな曲。
15曲目「So She」。ここからボーナス・トラック。どこかトロピカルな感じのする音も入ってて、本編にあった曲とは雰囲気が違う感じがするんだけど、リラックスしたムードでボウイが歌ってるのが好印象で、なかなか好きな曲。
16曲目「Plan」。いかにもオマケといった感じのインスト。
17曲目「I’ll Take You There」。これはボーナス・トラック扱いなのがもったいないくらいのいい曲。アップ・テンポでノリがいいし、サビのメロディもキャッチーで、すぐに憶えて一緒に歌いたくなる。
こんばんは~。
『The Next Day』、買って来ました。
実は私、「ここぞ」というアーティストは歌詞を読みたいので、日本盤を買うのですが、このアルバム「高品質Blu-specCD2」仕様のせいか、かなりの高額でしたが先月新譜を1枚も買わなかった勢いも有って、「日本盤デラックス・エディション」買ってしまいました。
17曲目「I’ll Take You There」も良いですが、18曲目日本盤限定の「God Bless The Girl」も、ボートラの水準以上の出来だと思いました。
cafebleuさんの言うとおり、確かに騒がれ過ぎの感は否めませんが、それだけロック・ファンは、ほぼ例外なく「デヴィッド・ボウイが好き」なので期待が大きいのかも知れませんね~。
いつか私もこのアルバム、取り上げようと思います。