13年リリースの2ndアルバム。
ビーディ・アイは、1stアルバムを買ってあるんだけど、まだ聴いてない。だから、どんなサウンドを出すのか、オアシスとどう違うのか、わからないままだった。
そんなビーディ・アイが新作を出すと聞いて、どうしようかと思ったのだが、すぐさま購入決定。
決め手はジャケット。
エロ・ジャケだ。
誰が言ったか、「エロ・ジャケにハズレなし」。
エロいジャケットは名盤である確率が高いというのだ。
エロくて素晴らしいジャケット...是非とも手に入れたくなる!
というわけで、購入決定、1500円程で買える輸入盤を予約したのだけれど、後に、日本盤はボーナス・トラックが6曲もあると判明、輸入盤の予約はキャンセルし、1000円高いけど、日本盤を買う事にした。2曲くらいのボーナス・トラックなら安い方を選ぶけど、6曲もあるんじゃなあ。ミニ・アルバム分くらい差があるじゃないか。これでは印象も随分違うだろう。
しかし、ネットでの評判を聞いて、買うのをちょっと躊躇したのは確かだ。
ガッカリした、地味だ、などの感想が多かったからだ。
でも、欲しいアルバムには変わりないという事で、ちゃんと買って、あまり期待をしすぎずに聴いてみる事にした。
1曲目「Flick Of The Finger」。ドラムがズンズンと響き、ホーンが煽り、ベースがブイブイと鳴る、期待感を盛り上げるこの曲はイントロからして素晴らしい。
2曲目「Soul Love」。前曲からメドレー形式でつながるこの曲は2曲で1曲といった感じか。スローで、アコギの音が印象的な曲だけど、充分にロックな空気を感じる。冒頭のこの2曲を気に入るかどうかで、このアルバムの評価が分かれると思う。僕は大好きだ。
3曲目「Face The Crowd」。アップ・テンポで攻撃的な曲。こういう曲をみんな待ってたんじゃないか?ここまでの3曲を聴いただけで買って良かったと満足感。
4曲目「Second Bite Of The Apple」。これがシングル曲という事だけど、買う前にこれを試聴して思ったのは、地味な曲だなあという事。特別キャッチーでもないし、攻撃的に攻める感じもないし、どうしてこれがシングルに選ばれたのか不思議だ。アルバムの中の1曲として捉えれば、後半のホーンが盛り上げる感じなんかはゾクゾクするし、決して嫌いじゃないんだけどね。でも、シングルとして、このアルバムを代表する曲なのかとなると疑問符が付いちゃう。
6曲目「Iz Rite」。これは明るくキャッチーなメロディとサウンド。こういう曲をシングルにした方が良かったのでは?
7曲目「I’m Just Saying」。これはイントロからメロディまで、一番オアシスを感じる曲じゃないかな。ノリも良く攻めた曲なので満足度高し。中盤のハイライト。
8曲目「Don’t Brother Me」。タイトルからわかる通り、ノエルに向けて歌った曲らしく。兄貴に対してまたケンカ売ってんのかあ...どんだけ攻撃的な曲なんだ?と思ったけど、サウンドだけ聴いてると、どこか牧歌的で地味な感じ。攻撃的な感じはしない。ちょっとガッカリ(笑)。
9曲目「Shine A Light」。タイトルから、ストーンズを思い出したんだけど、サウンドもまあ、そんな感じで。
10曲目「Ballroom Figured」。このアルバムは、アコギを効果的に使ってる曲が多いけど、これはそのアコギだけの演奏による弾き語りだ。
11曲目「Start Anew」。これもアコギ主体のスローな曲。これがアルバム本編ラスト。輸入盤を買ってたら、この曲で終わりだったという事だ。
12曲目「Dreaming Of Some Space」。逆回転を利用したサウンドだろうか。短い曲。
13曲目「The World’s Not Set In Stone」。これがボーナス・トラック?と、本編に入れなかったのが不思議なのがこの曲ではないだろうか。決して派手ではないけれど、親しみやすそうなキャッチーなメロディにストリングス。人気を集めそうな曲だ。
14曲目「Back After The Break」。このアルバムで僕が一番好きなのがこの曲だ。哀愁のあるメロディがいい。ボートラ付きのCDにして正解だったなあ。
15曲目「Off At The Next Exit」。アコギとピアノで、リアムのジョン・レノン好きがわかる感じ。メロディも甘い感じ。
16曲目「Girls In Uniform」。ちょっとカントリー風味のノリで、これはシングルのカップリングとかボーナス・トラック向きだなあという感じ。
17曲目「Evil Eye」。これは...ジョン・レノンの「Real Love」を髣髴とさせる感じで好き。
一聴してみて、まず、リアムって、こういう声だったっけ?と感じた。他のメンバーが歌ってるのか?という曲も。どうやら、今までの作品と違い、ヴォーカルにエフェクトなどかけず、できるだけリアムの生の声を表現したという事らしい。
このアルバムに否定的な声があるのは、このアルバムの宣伝文句、リアムの
「宇宙にぶっ放したロックンロール」
という表現に原因があるんじゃないだろうか。ものすごく期待感を煽る表現だよね。すごい攻撃的な曲でガンガン攻める印象。
だけど、いざ聴いてみると、アコギ主体で地味な印象...。それが、「ガッカリ」に繋がっちゃってるのでは?と思う。
僕はすごい気に入ったんだけどね。アコースティックな楽器を使ってロックしてみせるというサウンドは結構ツボに来た。
素晴らしいアルバムだったと思う。僕は大満足だ。
↑ 「Back After The Break」
このアルバムで僕が一番好きなのがこの曲だ。哀愁のあるメロディがいい。