83年リリース。
この頃からミックとキースの確執が大きくなり、実験的なサウンドへの変化も顕著との事で。
それなりにヒットはしたんだろうけど、どうにもイマイチなセンスのジャケットの影響もあり、あまり興味をそそられるアルバムではないかなという気もするのだが、試聴してみたら、僕好みの曲が何曲かありそうだと思ったので購入。
1曲目「Undercover Of The Night」。
ベスト盤などでもお馴染みのこの曲がこのアルバムを象徴する曲。リズム・パターンが実験的なので、ドラムの音がやはり印象に残る。そこに絡むギター・リフやファルセットのコーラスがカッコいい。
2曲目「She Was Hot」。
ストレートでシンプルなロックンロール。昨年出たベスト盤で聴いてたので新鮮味はなかったけど。
3曲目「Tie You Up」。
どこかブルースの香り漂うが、リズムはロックンロール。
4曲目「Wanna Hold You」。
これだよ、このリズム。僕がストーンズに求めるのはこういう曲。ぐいぐいと攻めまくるアップ・テンポの曲。歌うはキース。チャーリー・ワッツのハイハットが堪らない。
5曲目「Feel On Baby」。
ゆらゆらと体が揺れるレゲエ風サウンド。でもストーンズが演ると単なるレゲエではなくファンキーで、怪しい雰囲気プンプン。
6曲目「Too Much Blood」。
一番好きなのはこれだな。ズンズン響くベースに、転がるギター、恍惚なハイハット、ファンキーなホーン・セクション。セリフのようなパートがあるかと思いきや、サビではシャウトしまくるミックのヴォーカル。これもディスコ・サウンドなのかな。
7曲目「Pretty Beat Up」。
延々と同じメロディを繰り返してる感じ。ギターとサックス・ソロのせめぎ合い。
8曲目「Too Tough」。
これもシンプルなロックンロール。サビのベースが気持ちいい。
9曲目「All The Way Down」。
サビのヴォーカル・ワークがストーンズらしくて。サビが終わるかと思いきや、もう一転する所がお気に入り。
10曲目「It Must Be Hell」。
これはギター・リフ主体の曲だな。ラストに持ってくる曲としては印象は薄いかな。
ストレートなロックンロールもあるけれど、全体的な印象としては、ファンクなアルバムだなと思った。バラードはなし。
地味目な印象を受けるのはジャケットのせいかもしれないけど、メンバーそれぞれのプレイが存在感を出していて、僕は割と好きなアルバム。
↑ 「Too Much Blood」。
一番好きなのはこれだな。ズンズン響くベースに、転がるギター、恍惚なハイハット、ファンキーなホーン・セクション。セリフのようなパートがあるかと思いきや、サビではシャウトしまくるミックのヴォーカル。これもディスコ・サウンドなのかな。