近所のTSUTAYAには、ストーンズの主要CDはほとんど揃っていたが、唯一なかったのがこのアルバム。
ストーンズにハマッてしまった今となっては、聴かないわけにはいかない。
仕方ないので購入する事に。
Amazonでは1200円。
まあ、この値段ならばと即購入。
しかし、後日送られてきたAmazonの包みを開けてみると、出てきたのは『A Bigger Bang』のCD...。
なんじゃこりゃあ。思いっきり間違われてる。Amazonはもう10年以上利用してるけど、こんな間違いをされたのは初めて。
面倒だなあ、ちゃんと出来るのかなあと不安になりつつ、Amazonのサイトから返品・交換の手続きをする。
なんとかうまくいって、間違ったCDも返品して、ちゃんとしたCDが送られてくるのを待つ。
後日、改めてAmazonから送られてきた。
やっと来たよと思いつつ、包みを開けてみると、出てきたのはまたもや『A Bigger Bang』...。
ふざけんなっ!!
もう怒りを通り越して呆れてしまった。またもや同じ間違いをするなんて。
また返品・交換の手続きをしなきゃならないのか...と思ったのだが、これは単なる間違いではなくて、どこか管理やシステム上に問題があるのだとしたら、2度ある事は3度ある、何度やっても同じ事になるのではないかと思い、Amazonに電話する事にした。
Amazonに電話するなんて初めてだったけど、説明したらなんとかわかってもらえた。原因を調査して対処します、との事で、結構時間がかかるらしい。問題が解決するまでサイト上の『Bridges To Babylon』の購入ページも販売停止状態に。
Amazonからは原因がわかったら電話しますとの事だったが、電話は来ず、メールで済ませられた。何が原因でそうなったのかはわからずじまい。
ちゃんとした『Bridges To Babylon』が送られてくるまで結局、1週間くらいかかった。
そんなこんなで手に入れたアルバム。
97年リリース。
1曲目「Flip The Switch」。
タイトなリズムにハードなギターが絡みつくロックンロール。ストーンズのアルバムはいつも1曲目はいいなあ。いきなりエンジン全開で。ジャケットのイメージ通りライオンが獲物に食らいつくような感じがある。
2曲目「Anybody Seen My Baby?」
このシングルはリリース当初から気に入っていた。気に入ってたのにどうしてアルバム買うまでに至らなかったのか自分でも不思議なのだが。妖しくセクシーな感じがたまらないし、サビのメロディもメロウで耳に残る。ベスト盤に入ってたシングル・ヴァージョンと違い、ここではエンディングがフェイド・アウトせずに最後まで演奏している。
3曲目「Low Down」。
スローながらもなかなかに激しさを秘めている。ベースも響いてくるし攻撃的。
4曲目「Already Over Me」。
「Angie」を髣髴とさせるようなバラード。サビのサウンドが意外と分厚い。
5曲目「Gunface」。
地を這うような重たいサウンド。ギター・ソロの音がいい。
6曲目「You Don’t Have To Do It」。
キースの歌うトロピカルなレゲエ。
7曲目「Out Of Control」。
ストーンズお得意の怪しい雰囲気。忍び足で迫りくる感。そこからサビの解放感。ハーモニカもいい味出してる。
8曲目「Saint Of Me」。
おとなしい曲なのかと思いきや、徐々に盛り上がってくる。終わってみれば結構派手な印象。
9曲目「Might As Well Get Juiced」。
アルバム中一番不可解な曲。ちょっと退屈。
10曲目「Always Suffering」。
ミックが抑えた感じで歌うカントリー・バラード。
11曲目「Too Tight」。
タイトル通り、タイトなリズムが印象的。
12曲目「Thief In The Night」。
13曲目「How Can I Stop」。
アルバムのラストにキースのヴォーカル曲が連続で。このキース2曲連発にはどんな意図が。このアルバムにはキースのヴォーカル曲が3曲もあるわけで、もっとバラして配置した方が良かったのでは?と思えてならない。特にこの2曲はどちらもスローな曲なので印象が似ているし、長くてくどい感じがしちゃう。悪い曲ではないんだけどね。特にラストの曲はゆったりと大人の雰囲気。サックスがいい音色。エンディングの演奏も迫力があってドキドキする。
正直言って、あまり期待してなかったアルバムなんだよね。ファンや評論家からもあまり評価されてない感じだったから。
でも意外や意外で悪くない。
期待しないで聴いたのが良かったのかも、僕は結構好きな方。
前作の『Voodoo Lounge』よりはずっといいなと。
でもまあ、全体的には地味な印象が拭えないので、万人にお薦めできる程ではないんだけど。
僕の苦手なブルースやカントリーがなくて、僕的には嬉しい事だけど、それはバラエティに富んでるとは言えないわけで、普通のロック・アルバムとも言えちゃうかな。
生粋のストーンズ・ファンには物足りないのかも。
↑ 「Out Of Control」。
ストーンズお得意の怪しい雰囲気。忍び足で迫りくる感。そこからサビの解放感。ハーモニカもいい味出してる。