相撲には、以前からなんとなーく興味はあった。
でも、相撲は「お年寄りが観るもの」という勝手なイメージがあったし、特にきっかけもなくて、真剣に観ようとはしてこなかった。
相撲の番付は完全な実力世界のランキングで構成されているというのが面白そうだなと思ってたんだけど、いまいちわからない事があって。
幕内と幕下が違うのは直感的にわかるけど、じゃあ平幕ってのはどっちなんだ?とか、十両ってのはどっちなんだ?とかがわからなくてね。
これがわかれば面白くなりそうだなと思い、調べてみる事にした。ネットで調べてみてもいまいちわからなかったので、図書館で『相撲のひみつ』という初心者向けの本を借りてきてね。そうしたら疑問解決。
番付の仕組みとか、基本的な世界観がわかったら、興味が俄然湧いてきて、そこへちょうど九州場所が開催という事でね。
スポーツは生中継で観るのが一番なんだけど、夕方の放送は仕事の都合で毎日観るのは無理。かといって録画して観ると言っても3時間くらいあるのでちとしんどい。
という訳で重宝したのが、毎日深夜に放送される25分間のダイジェスト番組ね。これでサクサクっと幕内の全取り組みが観れるっていうね。
これが毎日の楽しみになった。
毎日観る度に力士の名前や顔もどんどん憶えていったし、見所も増えていってね。
知識が増えれば増える程、面白さが増す。奥が深い。
来年1月の初場所は是非とも両国国技館に観戦に行きたいと思う。
さて、九州場所の優勝の行方はやはり予想通り、白鵬と鶴竜の二人の横綱の争いに。
千秋楽の結びの一番が見もの!!
しかしこの日も仕事で生中継を観るのは無理だったので、深夜のダイジェストで勝負の行方を観るのが楽しみだった。
気を付けなければならないのが、ダイジェストを観る前に、うっかりスポーツニュースを観ちゃってあっさり結果を知ってしまわないようにする事。特にNHKのスポーツニュースは優勝力士が出演してしまうので、画面を観た瞬間に誰が優勝したのかわかってしまうので、決してチャンネルを合わせてはいけないと肝に銘じた。
やっぱりダイジェストであったとしても、どちらが勝つのか、ハラハラドキドキしながらちゃんと取り組みを観たいもんね。
仕事から帰ってきて、早く深夜のダイジェストを観たいなあと思いつつ夕食を食べた。
食べ終わった僕に、母がいきなりはしゃいだ様子で話しかけてきた。
「今日、優勝インタビューで白鵬がねえ...」