そろそろアルバムが出るだろう、早く出ないかな...え、またシングル??...という事をずっと繰り返してきて、結局前作から2年振りという事になってしまった4thアルバム。
デビューから1年ごとにアルバムをリリースしてきたので、今回のこのブランクは非常に長く感じた。ホント待望の、という感じだよ。
で、聞くところによるとこのアルバム、あまり評判が良くないらしい。
シングルが6曲も入ってて、カップリング曲も入れたから、純粋なアルバム用の新曲は5曲にとどまってて。そのあたりが不評の主な要因らしい。
ま、でも僕はシングル持ってないから、シングルがちゃんと全部収録されてるのはありがたいし、カップリング曲だって、いい曲ならアルバムに入れて歴史に残してほしいと思うし、アルバム曲も5曲もあれば合格点じゃないかなあ。
まあ結局、待たせすぎたんだと思う。
1曲目「ONENESS」。
イントロなしで歌い出すmiwa。強い意志のようなものを感じるマイナーなメロディ。サビの力強い「♪Oh Oh Oh」は、ライヴでは観客が拳を振り上げて合唱しそう。
2曲目「Faith」。
非常にキレのあるロック・チューン。重低音もブイブイ、ゴリゴリ言ってて迫力がある。クールな風が漂うmiwaの新境地。
3曲目「fighting-φ-girls」。
看護師のドラマの主題歌という事で、miwaもナース姿で歌ってたのが超可愛くて印象的だったね。ドラマもコケたから、この曲もあまり話題にはならなかったけど、非常にポップな応援歌で僕は大好き。
4曲目「フィロソフィー」。
ドドドドドという迫力あるリズム・パターンに浮遊感あるキーボードのアレンジで不思議と印象に残る。
5曲目「月食」。
「片想い」を髣髴とさせるバラード。でも何故か「片想い」ほど切なさは感じないかなあ。
6曲目「キットカナウ」。
これはシングルのカップリング曲だったから知ってた曲だけど、好きな曲なのでこうしてアルバムに入れてくれて嬉しい。僕がmiwaで一番好きなのは、こういう可愛くてポップな曲だな。初期の名曲「春になったら」を髣髴とさせる感じで、聴いてて元気になってくる。
7曲目「君に出会えたから」。
イントロの「♪Oh Oh Oh」というコーラスがやはり耳に残る。が、なんと言ってもこの曲はバタバタッとしてるリズムかな。夏の暑さを感じさせるサンバのような。夏の砂浜、夏フェス、ライヴで盛り上がりそうな感じだよね。
8曲目「ストレスフリー」。
ノイジーなギター・サウンドで、「ありえない!!」とか「いくつになっても」みたいな感じの路線で。非常にバカになってストレス発散してるような弾けた曲。
9曲目「Faraway」。
路線的には「ヒカリヘ」タイプの曲だと思うけど、リズムがコロコロ変わるのが面白い。この曲は2年近く前のライヴで新曲として聴いたんだけど、それが今頃になってNEWアルバムに入ってくるとはね。NEWアルバムのはずなのに懐かしさを感じるとは。
10曲目「恋の予感」。
これはこのアルバム中、一番の名曲!今までのmiwaでありそうでなかった曲だ。けだるくもファンキーなリズムにホーンが煽るアレンジが絶品で、それが切ないメロディを際立たせてる。この曲から感じるのは「戸惑い」。不意に訪れた恋の始まりに戸惑っている女の子の心情が素晴らしい。「♪それともちょっとは期待していいの」の件は、密かな期待とため息が入り混じっていて素晴らしく、miwaが愛おしく感じる事間違いなし。
11曲目「It’s you!」。
これもカップリング曲だったけど、明るく力強い感じには好感を持っていた。「♪you you you」と客席を煽る感じがテンション上がるね。
12曲目「360°」。
映画『ドラえもん』の主題歌という事で、小さい子供の事も意識してるかな。疾走感溢れるサビと、スカのリズムのAメロのギャップもいいね。「テトテトテ」が耳に残る。
13曲目「super heroine」。
マイケル・ジャクソンのツアーに参加するはずだったオリアンティがギターを担当してるという事だけど、なんか、あんまりギターが印象に残る曲ではないなあ。
14曲目「希望の環」。
最後はシングルだったバラード。一人で歌ってたmiwaがどんどん盛り上がって「♪Lalala」の大合唱で大団円なのは、なかなか余韻が残る終わり方。
アルバムを聴いて、まず思ったのは、miwaカッコいい、という事だった。
もちろん、可愛い曲とか、切ない曲とか、バラードもあったんだけれど、要所要所が締まってて、とにかくカッコいい印象のアルバムだな、と思った。
シングル曲が多いから豪華な感じもするし、いろんなタイプの曲があるから、miwaの今までの集大成な感じもあって、僕は大満足。聴きたかったmiwaが聴けた、求めていたものがそこにはちゃんとあった、という感じだ。
で、またもやNAOKI-Tとの共作が多くて不安にもなるんだけど、一応miwa単独作曲のものも2曲あったし、とりあえずシンガーソングライターと呼べるレベルは死守してたかな。家入レオよりずっとマシ。いい曲だったら共作でもいいとは思うけど、共作が多いと、「一人では曲が書けない」っていうイメージが付いちゃうからなあ。やっぱり今後はもっと単独曲を作ってほしいよね。
でもねー、このアルバム、あんまり売れてないんだよねえ。今の所6万枚くらいなのかな。1位も獲れなかったしね。せめて10万枚くらいは売れると思ってたんだけど...なんか売り上げ的には頭打ちって感じになってるのが残念というか今後が不安というか。
miwaはこんなものでは終わらない、と思うんだけど。