ブライアンのソロ11枚目のアルバムだという。
え、もう11枚目?ブライアンの作品は必ずチェックしてきたつもりだったけど、僕そんなに持ってないよ...と思ったら、他のアーティストとのコラボ作品だとか、カヴァー・アルバムを含めての枚数との事。僕はそれらにはあまり興味が無いので。
純粋にブライアンが曲を作ってるアルバムとなると、08年の『That Lucky Old Sun』以来となる。
その間、12年にはビーチ・ボーイズとしての『That’s Why God Made The Radio』があった。
正直、『That Lucky Old Sun』はイマイチだったけど、『That’s Why God Made The Radio』は素晴らしかった。ブライアンの才能が衰えてない事を証明してくれた。
はたして、今回はどうか。どんな路線なのか。
CDリリース前に公開された音源を何曲か試聴してみた。とてもいい感じだった。期待は高まった。
16曲目「The Last Song」。
アルバム本編最後の曲。「♪ラララ」のサビはアルバムを締めるに相応しいメロディ。
17曲目「In The Back Of My Mind」。
ここからボーナス・トラック。ビーチ・ボーイズ時代の曲のピアノ弾き語り。デモと言った感じなので、ブライアンのヴォーカルが生々しい。
18曲目「Love And Mercy」。
1stソロからの曲の、これまたピアノ弾き語りにコーラスを添えて。
いやあ、期待以上に素晴らしいアルバムだった。
『That’s Why God Made The Radio』の続編みたい。あのアルバムが好きだった人は、絶対このアルバムも気に入ると思う。
全体を通して、メロウで切なく美しい、まさしくブライアンの良さが全開になっているアルバムだ。
ブライアン、ビーチ・ボーイズとしてこれをやりたかったんじゃないかな。実際、アルとかデヴィッド、ブロンディが参加してるというのもあるけど、他にもゲスト・ヴォーカリストを多用していて、純粋なブライアン一色のアルバムではなく、どこかオールスターズ的な、バンドのアルバムのような感じになっている。ブライアンは独りじゃない、みんなでこのアルバムを作ったんだ、という事をアピールしてるかのようだ。だから、ホントはビーチ・ボーイズが良かったんじゃないかな...。
ともかく、こんな晩年になって、ここまで素晴らしいものを作ってくれるとは思わなかった。ブライアンのソロ最高傑作だと思う。
↑ 「The Right Time」。
リード・ヴォーカルはアルなのかな。すごく若々しい声なのにビックリ。これまた切なくメロウな雰囲気で素晴らしい。胸が締め付けられるようなメロディ。やるせないようでいて、どこか爽やか。アルバム中一番好きなのはこの曲かも。
mangohboyさん、こんばんは。
僕はシー&ヒムってユニット全く存じ上げなかったのですが、すごくお洒落な感じがしました。ブライアンみたいなお爺ちゃんにお洒落とは不釣り合いな感じですが(笑)、すごくいい雰囲気でした。
このアルバム、「The Right Time」に限らず、全編を通してメロウで美しい世界観が展開されてます。損はさせません、是非とも買ってみてください!