[CAFÉ BLEU STYLE ARCHIVES] 2001年頃に書いた記事です
メンバーの気持ちが一番バラバラだった時に作っただけに、非常にラフな作品群。
それを、プロデューサーのフィル・スペクターががんばって(ムリヤリ?)仕上げたから、それなりにまとまって聴こえるのかもしれない。おそらく、これを聴くビートルズ・ファンは全員、複雑な気持ちなんだろうな。
有名すぎる曲はあまり好きではない僕だけど、「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」は好き。
ポール自身はあまり好きではないといってたスペクターのアレンジも、なかなかいいと思う。あれだけ派手にしたのは正解だったと思う。もともとのシンプルなアレンジ(映画の中でのポールの弾き語り)も好きだけどさ。
それにしても、全体的にだらけてるよね。さっきは「ラフ」って、いい言い方したけどさ(笑)。やっぱりやる気がないのは隠せないな。
そんな中でも、「トゥ・オブ・アス」は、ポールとジョンが仲良さそうにハモッてるのが、たとえウソでも(?)嬉しくなる。
また、そのだらけ感がいい味になってるのはジョージの「アイ・ミー・マイン」だと思う。
弱々しい前半から、途中で力強い曲調に変わるのもいいアイデア。
実は、ジョージの曲としては「サムシング」「ヒア・カムズ~」よりも好きだったりする(笑)。
「ディグ・イット」「マギー・メイ」は面白い。
「アイヴ・ガッタ・フィーリング」は、ポールのシャウト系なんだけど、個人的にはちょっとかったるいかな、という気がしちゃう。でも、後半、ジョンが絡んでくるところからグッとカッコよくなるのだな。
「ワン・アフター・909」は、これまた「ポンキッキだ!」という事で感動した(笑)曲。
「ゲット・バック」は、サビでのジョンのギター・フレーズが好き。
「レット・イット・ビー」は...有名すぎるからノー・コメント(笑)。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●