好きなアーティストのガイド本を読みながら、その音楽を聴くのが大好きなので、本もいろいろと買い集めています。
大好きなアーティストのディスク・ガイドなどは、新刊を定価で買ったりもしますが、そんな感じの本はなかなか発売されないので、BOOK OFFなんかで、古いアーティスト本が安く売ってないかなあ、と常にチェックしています。
YUI 『THANK YOU for Your Love』 210円(BOOK OFF)
YUI 『Hello, Good-bye』 210円(BOOK OFF)
どちらもYUIが活動休止する前に出した集大成的なアーティスト本でしょうか。
特に前者は3000円以上した箱入り豪華本なのに、この値段になってましたから、思わず買ってしまいました。
そして後日、よく見たら後者も発見。こちらも新刊では2000円以上したもの。表紙の穏やかでなんとも言えないYUIの表情がいいですね。
きっと2冊とも同じ人が売りに出したんでしょうね。
『大人のロック!特別編集 レッド・ツェッペリン』 210円(BOOK OFF)
ツェッペリンはベスト盤と『I』『IV』くらいしか聴いてなくてね、まだハマってはいないんだけど。
でも、いつかは腰を据えてオリジナル・アルバム全て聴きたいとは思っているので、その時にこういうガイド本があったら楽しいんじゃないかなあ、と。安かったので買っちゃいました。
『ミュージック・マガジン 2011年2月号』 351円(Amazonマケプレ・送料込)
今は佐野元春にハマってるので、佐野さんの本が欲しいのですが、いいものが見つからないです。
そんな中、偶然見つかったのがこの雑誌。
『月と専制君主』リリース直後の佐野さんの30周年特集本です。
ディスコグラフィーが載ってるというので買ってみました。安かったし(本体は1円)。
内容的にも満足できましたので、良い買い物でした。
今回はこんな感じ。
アーティスト本て、出てそうでなかなか出てないですよね。僕はディスコグラフィーが載ってるものが大好きなのですが、意外とないんですよね。
でも、買ってもなかなか読めてないのが現状だし(笑)。
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DVDは、1回観たらそれっきりになっちゃう事が多いので、高いお金出すのは割に合わないかなあ、と思ってたのですが、最近は、安いライヴDVDを見つけたら買うようにしてます。
これもマイ・ルールを設定して。
レコードは安レコしか買わない、というのと同じように、DVDも値段にこだわります。
値段が1000円以下だったら、ほぼ迷わず「買い」です。
もしハズレだったとしても、1000円以下だったら「ま、いっか」と思えますからね。
ローリスク・ハイリターンな感じがいいです。
1枚1000円、なので、2枚組だったら2000円、という基準です。
1枚モノなのに2000円以上する場合は買いませんね。よっぽど欲しいものは別として。
だから、1500円前後なのは悩み所ですね。割引セールやらないかなあ、と思いつつ保留が多いです。
ただ、CDと違って、DVDは流通量も少ないので、出会いはかなり大切で、ボヤボヤしてたら買い逃す、ってのもわかってます。
だから悩むんですよね。
買うのは圧倒的にライヴDVDです。
PV集は、あんまり好きじゃないんですよね。
PVって、1回観たら満足しちゃって、もう観ない場合が多いんです。音源もCDと同じだから新鮮味がないし。
だから、CDとは違うヴァージョンで聴けるライヴDVDが好きなんです。
うちのTVのスピーカーは貧弱なので、ヘッドホンに繋いで音を楽しんでます。
というわけで、購入する機会は少ないですが、好きなアーティストのライヴDVDが安く売ってたら買いたいなと常々思っています。
以上は、中古DVDの話。
大好きなアーティストの場合、リリースされたばかりの新品のDVDも買う事がありますよ。高くても。
今回手に入れたのはこちら。
欅坂46 『欅共和国2017』 3003円(Amazonマケプレ・送料込)
ネットをやってたら、スカパー(エムオン)で、『欅共和国2017』が放送されるというニュースを目にして。このライヴはいずれDVD買いたいなあと思ってたので、チェックしてみたら、放送日が第1日曜日。第1日曜日というと、スカパーが無料放送サービスをする日なのです。ならば、エムオン契約しなくても観れるじゃん、ラッキー!となりました。
ただ、本来、画質も音質も良いDVDの方がいいわけでありまして、スカパーで観てしまうと、DVDを買うハードルは高くなります。でも、タダで観れるというからには、観ちゃうよなあ、と。
それで、観る気(録画する気)マンマンだったのですが、ふと、「無料放送の日は、他のチャンネルではどんなのやるんだろ」と思いついて、気になるチャンネルをチェックしてみました。
すると、MUSIC AIRで、ブライアン・ウィルソンのライヴが放送されるではないですか!でも、これがなんと、欅坂の真裏だったのです。同時間帯では、両方を録画する事はできません。どうしましょう。
調べてみたら、そのブライアンのライヴは、DVDでは出ていない映像です。ならば、なんとしても観てみたい。
翻って欅坂の方は、DVDになっている映像です。しかも、いずれは買おうかなと思っていたモノ。
だったら、これをきっかけにして、欅坂のDVDは買ってしまって、スカパーではブライアンのライヴを録画する事にするか。
それならば、どちらのライヴも楽しめる事になります。
欅坂のDVDは、新品にするか中古にするか迷ったのですが、新作じゃないのに新品で4000円くらいするのは、やはり躊躇します(だから今まで買わずにいた)。そしたら、中古でそこそこの値段で出品されているのを見つけたので、それにしようかなと。Amazonのポイントがいくらか貯まっていたので、それも大幅に使う事にしました。
そうやってDVDを購入するに至ったのですが、例のスカパー無料の日になってみたら、なんとエムオンは終日無料放送になるわけではなくて、番組によりけり。欅坂のライヴは無料放送対象外でした。
ブライアンのライヴの方は無事録画する事が出来たし、なんだかんだで良い判断だったと思います。
今回はコレ1枚だけ。
他には、佐野元春の中古DVDをAmazonで見かけたのですが、「支払いの事もあるし、来月にしようかな~」とスルー。でも翌日、よく考えたら、今までこんな安い値段で出てきた事って無くね?と思って、買おうと決断したのですが、売れちゃってました。やっぱり中古は出会いを大切に判断しなきゃダメですね。
最近DVDの購入枚数もかなり減ってきましたが、今のところ、欲しいDVDもあまりないので、焦らずに出会いを待ちたいと思います。
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ズッポリとハマっている、アナログ・レコード収集。
ただし、安レコ限定。
基本的に、買うのは100~300円のもの。上限は500円ですね。それ以上の値段のものは、よほど思い入れのあるレコードでない限り買いません。
中古モノは、いつ新入荷があるかわからないから、タイミングが大事、という事がわかってきました。
だから、近所のHARD OFFには毎週の様に通ってます。
それから、何ヶ月かに1回、隣町のHARD OFFに様子を見に行ったりとか、たまにライヴで東京へ行った際にレコード・ショップへ寄ってみる感じですね。
なので、そんなにレコードを買える機会は多くはないのですが、ボチボチと買っています。
今回も2ヶ月分の収穫をご報告。
地元のHARD OFF。
モーニング娘。 「恋愛レボリューション21」 55円(HARD OFF)
12inchシングル。
普段は見ない棚の奥から出てきました。
シングルは買わない主義だけど、アルバムと同じ33回転だったので合格。
タイトル曲は『ベスト!モーニング娘。』を持ってるからどうでもよかったんだけど、カップリングの「インスピレーション!」が好きだったので買いました。
煌びやかなジャケットも、レコードだとかなり映えますね。
今回の収穫はなんとコレ1枚だけです。
本来は、ライヴのために東京に行く予定が2回入っていて、それでdisk unionとかに行くのを楽しみにしてましたが、皆さんご存じの通り、中止になりまして。
ただでさえレコードを買う機会は減ってるのに、買い物は地元の店のみでは、こんな寂しい収穫になるのも当然です。
その地元の店に行くのも多少自粛してる部分もありますしね。
買い物する楽しみも奪われちゃって、なんかつまんないですよね。
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昔から、「中古CDは買わない」というポリシーがあったのですが、近年その禁を破りました。
やっぱり安さには勝てません。
ただし、中古CDに際限なく手を出すと、収拾がつかなくなるので、マイ・ルールを設定してあります。
まずは、HARD OFFのジャンクCDコーナーにあるものだったら即購入OK。
なにしろ110円で買えてしまうんですからね。
それから、BOOK OFFでは、稀に【500円以下のCD50%OFF】セールをやる時があるので、それが狙い目です。
GEOでは、1番安いものは180円の値札が付いてますが、【180円以下のCDが2枚で110円】のセールを待ちます。
そして最近は、ライヴのために都会へ出掛けた際にはdisk unionに通うようになりました。
300円以下で買えるものも結構ありますし、ブートレグもありますし、セールをやってたりしたらなお嬉しいので楽しみです。
でも、余程のことがない限り、レコードと同じく500円以上のものはあまり買わないですね。特に1000円以上するようなものは、どうせなら新品で買った方がいいと思ってしまいます。
そして、Spotifyを導入してからは、中古CD購入の熱は少し冷めましたかね。
Spotifyで聴けるなら、わざわざCD買わなくても...と思ってしまうのが正直なところです。
当初は、聴いた事のないCDが安く売られていたら買ってもいいかなと始めた中古CD購入でしたが、今は、どちらかというと、レンタルやSpotifyで聴いて好きになったアルバムが安く売られていたら、CDで持っていたいと思って、買う機会が多くなりましたね。
あとは、Spotifyで扱ってないアーティストのCDとかね。
そうやって、マイ・ルールで自分を縛って、その都度よく検討しながら楽しんでいる中古CD購入ライフ、今回の収穫発表です。
地元のHARD OFF。
くるり 『ベスト・オブ・くるり TOWER OF MUSIC LOVER』 110円(HARD OFF)
コレ、1年くらい前に大宮のdisk unionのセールで300円くらいで見かけて、どうしようかと迷った挙句、買うのやめちゃったんです。でも、後になって、買えば良かったかなあと少しばかり後悔してたものでした。
それが今、地元のHARD OFFにて目の前に。
Spotifyで聴けるのは知ってるんだけど、3枚組初回盤だし、この値段だし、以前買い損ねたという気持ちを払拭させる意味で購入しました。
それにしても、くるりってしばらく聴いてなかったなあ。
Billy Joel 『52nd Street』 110円(HARD OFF)
コレ、1ヶ月以上前にこの店にあるのを見つけて。このアルバム大好きなんだけど、CDは持ってなくてね。でも、レコードは持ってるし、Spotifyでも聴けるから、今更CD買うのも...と思ってスルーしてたんだよね。
だけど、よくよく考えたら、大好きなアルバムが安値だったら買うのがマイ・ルールだったし、コレをもし東京のdisk unionとかで110円で見つけてたら絶対に買ってるよなあという事に気付いたので、買う事にしました。
佐野元春 『GRASS』 110円(HARD OFF)
佐野さんの、よくわからないアルバム。ベスト盤と呼ぶには微妙な感じなので企画盤と言った方がいいのかな。つい2、3日前にSpotifyで聴いたばかりだった。
でも、ハマってる佐野さんのCDがこんなに安いんだったら買わない手はない。
佐野元春 『THE SUN STUDIO EDITION』 55円(HARD OFF)
『THE SUN』の別テイク集というか、延長線上にある作品。
ミニ・アルバムだけど、シングルと見做されたのか、この値段。
BOOK OFFでは800円くらいだったよ。
佐野元春 『THE SUN』 330円(HARD OFF)
コレはこの店に1年以上前からあってね。もっと安い値段だったら飛びついてたんだけど、微妙かなあと思ってずっとスルーしてた。実際、Spotifyで聴いてもそれほど良いアルバムとは思わなかったし。買う程ではないかなあ、って。
でも、『STUDIO EDITION』を手に入れちゃったからね。そっちを買っておいてこちらを買わないのはどうなの?って気がしてしまって。
なんだかんだで佐野さんのアルバムも結構買ってるし、許容範囲の値段で売られているなら、買える時に買ってしまえ、という気分になりました。
AKB48 『0と1の間 Complete Singles』 110円(HARD OFF)
コレは『劇場盤』を既に持ってたんだけど。
3枚組のコレが110円だなんて。
DVDが欠品なのが安価な理由でもあるらしいけど、DVDはどうせ観ないし。
劇場盤持ってればいらないんじゃないかと、ちょっと迷ったんだけどね。だけど、劇場盤とは収録曲違うし、中身を確認させてもらったら、結構いいブックレットが入ってたし、なんと言ってもこの値段。迷ってんなら買っときなさい、の値段だよね。
今回はこれだけです。
本来は、ライヴのために東京に行く予定が2回入っていて、それでdisk unionとかに行くのを楽しみにしてましたが、皆さんご存じの通り、中止になりまして。
なので、買い物は地元の店のみ、となりましたので、収穫も少ないわけです。
その地元の店に行くのも多少自粛してる部分もありますしね。
買い物する楽しみも奪われちゃって、なんかつまんないですよね。
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Famous Groupiesという名前を聞いて、『London Town』に入ってた曲ね、とすぐにピンと来た方はかなりのポール・マッカートニー通。
僕は全然ピンと来ませんでしたから、ファン失格の部類(笑)。曲名憶えるの苦手なんです。
そんな、ポールの曲名をグループだかバンドだかユニットだかわからないけれど、プロジェクトの冠にしたコレ。
僕はビートルズのファン・サイトでその存在を知りました。
ビートルズ・サウンドのフォロワーなんて、たくさんいるから、コレもそんな1つだろうと最初は軽く見たのですが、どうやら、ただのフォロワーではなくて。
ビートルズに対して、ラトルズや、ユートピアの『Deface The Music』があったように、コレはポールのソロをとことんパロディ、オマージュする系のやつらしい。
ジャケットはご覧の通り『Red Rose Speedway』だし。
YouTubeに何曲かあったので試しに聴いてみたら、やられました。
コレは只者ではないよ、当たりだよ。
見事にポール・マッカートニーの世界。
ポールの新作とか、未発表音源とか言われても信じちゃうくらいのレベル。
Spotifyにないかなあと期待したのだけれど、無くて。
昨年末、僕が知った直後に輸入盤は既に発売されたらしいんだけど、Amazonでは正式に取り扱ってなくて。
2月に日本盤がリリースされるとの事だったけれど、3000円超。10%のポイントが付いてたら予約してたところだったけれど、毎日チェックしてもポイントは低空飛行。
なるべく安く手に入れたいから、輸入盤の方がいいかなあ、ちょっと様子見ようかなあ、なんて。
もしかしたら、国内盤のリリースに合わせてSpotifyで配信されるかもと淡い期待を持っての様子見だったのだけれど、いざ発売日になってみたら、やっぱり配信は無いし、Amazonでの国内盤取り扱いも「在庫なし」に。
Amazonに限らず、HMVやdisk unionのサイトでも在庫が無く。
これはどうしたもんかんなあ、と思ってたら、3日くらいたったら、Amazonのマケプレで新品の取り扱いが出たので、見てみると、出品元はHMV。
なので、慌ててHMVの方を見てみると、在庫ありになってました。
輸入盤で2600円。
だったら、送料とか考えたら、HMVで買った方がいいじゃん、と。
HMVで買うのは2年振りくらいだったけれど、初めて送料無料になるコンビニ受け取りを選択してみました。
で、いざ買おうと思ったら、クーポンがなんたらって書いてあるんですね。
よく見てみると、3000円以上購入で1000円引きになるクーポンらしい。
どうしてそんなクーポンがあるのか。これは全員なのか、それともなんらかの理由で僕がクーポン対象者になったのか。
よくわからなかったけれど、あと400円以上のものを追加すれば、クーポンの効果があるらしい。
なにか欲しいものはなかったっけ、と思いめぐらせた挙句、買おうかどうしようか迷ってた本(1300円)を追加してみたら、見事に1000円引き。
すごいラッキー!
というわけで、数日後にコンビニに商品を取りに行って(初めての事だったのでちょっとドキドキ)、無事、CDと本を手にする事が出来たわけです。
そして早速、聴いてみたわけですが...これはもう、ホントに期待以上の出来でした!
1曲目「Don’t Bury Me」。
華々しい幕開けは、ギターのリフからしてモロに「Rock Show」で、思わずニヤけてしまうゴキゲンなロックンロール!
と思ったら、中盤で「Mrs Vandevilt」ソックリなリズムやサックス・ソロが出てきて、益々ニヤリとしてしまう。
エンディングでは「オー、ルッカウッ」と言っていて、これもポールのなんかの曲にあったなあ(なんの曲だったかわかる方教えてくださいませ)、小技が効いてるなあと。
ホント楽しい曲。興奮せずにはいられません。
とにかく、ポール愛が全面に出ているこの曲をまず聴いてほしいです。この曲が気に入れば、このアルバム全体が気に入る事間違いなしです!
2曲目「Wouldn’t That Be Lovely?」。
これはすっかり『McCartney』の世界。素朴で、一人で録音したアコースティックな味わいが出ています。
3曲目「We All Fall Down」。
思い出すのは「Ballroom Dancing」のような、オールド・タイプのロックンロール・ブギ。
でも、激しいだけではなくて、アコギの音が印象的なので、どこかアコースティックな感じがあって、過剰なヘヴィさはありません。
4曲目「Tonight」。
前曲のエンディングの延長線上にある、メロウなインスト&コーラス。
5曲目「Be There My Love」。
これは『Ram』辺りの、ほのぼのとして微笑ましい世界。
とても優しいメロディで、それでいてどことなくお洒落なボサノバ的な、ポールとリンダの仲睦まじい様子が伝わってくるような曲。
ベースが利いていて、いかにもポールが弾いてるようなベース・ラインなのが嬉しい。
しかも、エンディングはまるでリンダの笑い声のようなものまで聴こえてきて、その世界観の構成の緻密さには唸らされます。
ホント、ポールの曲みたいだよなあと感心する大好きな曲。
6曲目「Argentines & Trampolines」。
これは、リズム、サウンド、メロディから一聴して「Monkberry Moon Delight」だなとわかります。
コーラスの付け方とか憎いくらいに再現してます。
元の曲も大好きなので、この曲も当然大好きです。
7曲目「Fordlandia (Ford’s Folly)」。
ちょっとダルくてフォーキー。切ないメロディも良くて、サビはとろけそうなくらいで大好きです。
エンディングの寂しげなギターとベースの旋律...。
8曲目「The Traveller」。
前曲の旋律から繋がるようにして、この曲に移り変わった瞬間、ゾクゾクッ、キタキタ~!と興奮します。
寂しくて切ない感じのこの曲。メロディが素晴らしいのはもちろん、展開も感動的です。
間奏のソロは「Mother Nature’s Son」のようでもあり、コーラスの広がりなんかを聴いてると「Long Haired Lady」にも感じられます。
そして間奏が終わって主メロに戻ってからの展開、「Man We Was Lonely」そっくりの掛け合いが出てくるところは痺れます。すごい!
大好きな曲ばかりのこのアルバムの中で、1番好きなのはこの曲かもしれません。
9曲目「Rehearsing The Multiverse」。
これまた寂しげなインスト。
「Singalong Junk」のような。こういうインストで繋ぐのも『McCartney』っぽいです。
10曲目「Love Will Find A Way」。
ここにきてバラードです。
イントロの感じや、クライマックスで溜めて歌う所とか、「My Love」でしょうか。それと温かい感じが「Warm And Beautiful」も思い出しました。
バラードの大作にしてもいいくらいなのに、2分程であっさり終わってしまうのがもったいないです。
エンディングが「With A Little Luck」なのが、思わずニンマリ。
11曲目「Wings」。
カントリー・タイプの曲です。
『Wings Over America』のアコースティック・コーナーの雰囲気を思い出しました。
12曲目「Coney Island Lily」。
「Honey Pie」のような、ほのぼのとしてディキシー・ジャズな味わい。
13曲目「No Matter What (It’s Only Love)」。
これまたアコギとベースの作り出す雰囲気がいかにもポール・ソロ初期といった味わいで。
特にベースの動きはポールのそれとしか思えない。
1分程で終わっちゃいます。
14曲目「She Can’t Say No」。
これは、ポールというよりも、その後たくさん出てきたポール・フォロワーたちのサウンドを思い出しますね。特にジェリーフィッシュとか。
割とハードなサウンドになってます。
15曲目「Let It Go」。
訴えかけるようなメロディは「Letting Go」辺りを思い出します。
艶のあるギター・ソロも良いです。
これもあっという間に終わってしまいます。
16曲目「What A Day」。
イントロに鳥の鳴き声があるように、「Blackbird」ですかね。アコギの使い方とかも。
ただ、テンポが速いので、その点では「Blackbird」ぽくはないのですが。ポール・ソロ初期のカントリー・ロック調とも言えますね。
17曲目「Turrah」。
本編ラストはインストです。
いかにもエンディングだなあという感じも含めて、『Venus And Mars』ラストの「Crossrords」ぽいですね。
18曲目「Genie In A Soulmine」。
これは隠しトラックです。前曲後1分のインターバルを経て始まります。
曲名はジャケットに表記されてなくて、ホントにこういう曲名なのかは定かではありません。iTunesに入れたらこう出てきただけで。冒頭の歌詞がこのタイトルの由来だと思われます。
アコギの弾き語りによる小品といった感じの曲です。
アルバムのラストに、こういうお遊びを入れてくるアイデアもポールっぽいですよね。
もう、すごいですよ。これは傑作です。
サウンドはビートルズっぽくても、メロディが全然ダメで、面白くない音楽はたくさんあるけれど、コレは、サウンドもメロディも素晴らしい。
18曲も入ってるけれど、45分くらいなので、とっても聴きやすい。
何度も何度も聴きたくなる。
僕は現時点で25回は聴いたと思うけれど、全然飽きません。
今年度上半期のNO.1、いや、早くも今年度のNO.1アルバムと断言しちゃってもいいかもしれません。
決してマニアとは言えない僕レベルの者でもこれだけ楽しめるんだから、もっとポールに詳しい人が聴いたら、「ああ、この曲のここはあの曲のあれだね」とか、いろいろと小ネタに気付いて、楽しいんじゃないかと思います。
なんと言ってもベースの音が良い。さすがポールの音楽を意識しているだけあって、ポールの音楽の肝の1つがベースにあるという事をわかってます。
ヴォーカルもポールに似ていて違和感がないです。
でも、やっぱりポールとは少し違っていて、「ポールを聴いてる」感じにはならない所がいいんです。
ポールみたいだけど、ポールじゃない。
でも、この素晴らしさはポールみたい。
そんな絶妙な匙加減、音楽の面白さがあります。
すべてのポール・マッカートニー・ファンに聴いて欲しいと願うところなんだけれど、残念ながら、この作品は入手困難になっているのが今の状況。
大手のサイトではどこも在庫なしで、注文入れたとしても、はたして入荷してくれるのか怪しい感じ。
きっと、このFamous GroupiesのCDは、海外でも大手のレーベルじゃなさそうだから、流通量が少ないんじゃなかろうか。
日本盤も出たけれど、かなり数が少なかったんじゃなかろうか。
Amazonで日本盤予約してても未だ届いてない人、結構いそう。
早く、この素晴らしいアルバムが簡単に手に入れられて、多くの人が聴けるような日が来る事を願ってやみません。
僕は、このアルバムをプッシュし続けます。
そして、奇跡の来日公演!なんて事を夢想します。
興味のある方は、とにかくYouTubeでFamous Groupiesを聴いてみてっ!
下にリンクを貼りましたので、是非ともクリックして聴いていただきたいです。
「Don’t Bury Me」
ギターのリフからしてモロに「Rock Show」で、思わずニヤけてしまうゴキゲンなロックンロール!と思ったら、中盤で「Mrs Vandevilt」ソックリなリズムやサックス・ソロが出てきて、益々ニヤリとしてしまう。ホント楽しい曲。とにかく、ポール愛が全面に出ているこの曲をまず聴いてほしいです。
https://youtu.be/nhCE087lVqA
「Be There My Love」
『Ram』辺りの、ほのぼのとして微笑ましい世界。とても優しいメロディで、それでいてどことなくお洒落なボサノバ的な、ポールとリンダの仲睦まじい様子が伝わってくるような曲。いかにもポールが弾いてるようなベース・ラインなのが嬉しい。
https://youtu.be/UTUVyaiB-L8
「The Traveller」
寂しくて切ない感じのこの曲。メロディが素晴らしいのはもちろん、展開も感動的です。間奏のソロは「Mother Nature’s Son」のようでもあり、コーラスの広がりなんかを聴いてると「Long Haired Lady」にも感じられます。そして間奏が終わって主メロに戻ってからの展開、「Man We Was Lonely」そっくりの掛け合いが出てくるところは痺れます。すごい!
https://youtu.be/w1xBiRu27HE
「Argentines & Trampolines」
これは、リズム、サウンド、メロディから一聴して「Monkberry Moon Delight」だなとわかります。コーラスの付け方とか憎いくらいに再現してます。
https://youtu.be/d65jOMmsiF4
これらを聴けば、きっとあなたもFamous Groupiesファンに。
サブスク配信もないし、日本では現在CDも入手困難な状況なので、どうしてもの場合は、Famous Groupiesの公式サイトから買えるそうです。
https://www.famousgroupies.rocks/buy-it.html
【追記】
この記事を出してTwitterにもあげてみたら、なんとFamous Groupiesご本人様から、「wonderful review!」とメッセージを頂きました。
この音楽を聴いて感動した思いが、ご本人様に伝わった事を非常に嬉しく思いますし、この素晴らしい音楽を少しでも多くの日本人に伝えたいと、ご本人様と約束もしましたので、なんとか、一人でも多くの人がFamous Groupiesのファンになってくれたら...の思いで活動をしていきたいと思います。
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