[CAFÉ BLEU STYLE ARCHIVES] 2003年に書いた記事です
EMI復帰記念という事で、ヒムロックの15年間を網羅したEMI~ポリドールのオールタイムベストだ。2枚組。
タイトルも『Case of HIMURO』。BOØWY時代からのファンなら思わずニヤリなネーミング。
BOØWYのカヴァーがあると聞いていたけど、選曲は「やっぱり」のこの3曲。BOØWYの曲から選ぶならこれだろう、という予想通りの3曲だった。まあ、僕としてはこれでオッケーなんだけど(笑)。
ヒムロックも、わだかまりなくBOØWY時代の曲が歌える時期になった、という事か。
昨年、僕の中でBOØWYリヴァイヴァルがあった時に、ヒムロックのソロもちゃんと聴きたいなあと思って、ベスト盤を買う寸前までいったんだった。でも、微妙にお金が厳しくて断念。あの時買わないで良かった...。
ソロはあまり熱心に追いかけなかったのだが、思ってたよりも知ってる曲ばかりだった。
ポリドール時代はほとんど聴いてなかったけど、EMI時代はそれなりに聴いてたんだなあ。
なんで「GOOD LUCK MY LOVE」が入ってないの??とか、選曲に若干の不満もなきにしもあらずだけれど、まあこんなものかな。
じゃあどの曲を外す?と言われたら結構難しいしね。
大きな話題となったのはやはり「JULIET」「TO THE HIGHWAY」「ANGEL」「CLOUDY HEART」のリテイク。
BOØWY時代の曲をやるとしたら、この選曲は至極順当なものだし、アレンジの方も、「今のヒムロックだったらこんな風にやるんじゃないかな」というイメージ通りのものだった。
よって、大きな驚きとかはなく。
「HIGHWAY」と「ANGEL」は大きな変化なし。そのまんま、と言ってもいいくらい。
どちらかというと「さわやか」になったのが「JULIET」。
原曲の、あの憂いを帯びた感じが好きだった僕としては、少々残念という気がしないでもないけれど、まあ、これはこれで決して悪くはない。
ただ、なんといっても印象的だったのは「CLOUDY HEART」。
原曲にあまりにも思い入れが強いだけに、このようなリテイクにはあまり期待してなかったのだけれど、ピアノとストリングスをメインにした今回のヴァージョン。
これがまたかなりいいんだな。
バンドであるBOØWYがああいうアレンジだったなら、ソロであるこのヴァージョンとしては正解と思えるアレンジ。
ラストに追加された歌詞&メロディも感動的。
リテイク、リミックス、セルフ・カヴァーはなかなかオリジナルを超えるものはない、と思っている僕だけれど、この「CLOUDY HEART」はオリジナルの良さを失わず、また新たな味を引き出してもいるという絶妙の出来。
やはり、これは曲そのものが素晴らしいという証拠だな、と唸らずにはいられないのであった。
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[CAFÉ BLEU STYLE ARCHIVES] 2003年頃に書いた記事です
頭脳警察~ソロと活躍していたパンタが、再びバンド形態をとり、ムーンライダーズの鈴木慶一のプロデュースにより出来上がった作品。
これは傑作。
1曲目「マラッカ」のイントロのパーカッション、ホイッスルの音が聴こえてくるだけで体は熱くなる。
「♪ いま赤道直下」の歌詞通り、燃えずにはいられない。
続くレゲエナンバー「つれなのふりや」のリズムも心地良い。
「ブリキのガチョウ」は、ジョン・レノンの「アイム・ルージング・ユー」に雰囲気そっくり。
パクリ??と一瞬思ったのだが、実はジョンの曲が発表されるのは『マラッカ』発表の翌年。
もしかしたら、日本通(?)のジョンの方がこの曲にインスパイアされたのでは??と睨んでいたりもする(笑)。
「ココヘッド」は、アレンジ的にスティーリー・ダン風。
しかし、パンタや慶一さんの手にかかると、いわゆる普通のAORというのともちょっと違う気がする。
最大の聴きものだと思えるのが「ネフードの風」。
熱いんだけれどクール。わかるかなあ(笑)。イントロからエンディングまでカッコ良すぎて涙が出そう(笑)。
ラストの「極楽鳥」。
このアルバムらしい終わり方。これまたいい。
オイルロードをテーマにしたコンセプトアルバムとなっている。全8曲と短いのだが、内容はかなり濃い。
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[CAFÉ BLEU STYLE ARCHIVES] 2003年頃に書いた記事です
ドラマ『予備校ブギ』の主題歌に「恋とマシンガン」が起用されて以降、なんとなく気になってたパーフリだったけれど、いいぞっ!と初めて思えたのがCF曲「星の彼方へ」だった。
ネオ・アコ特有のシャラシャラギターにフワフワサウンド。この柔らかさが気持ちいいんだよね。これに甘酸っぱいメロディが乗っていれば言う事なし。
新聞の片隅に載っていたコンサート中止のお知らせが、解散宣言だという事を理解するのには時間がかかった。
その後このCDで「バス・ルームで髪を切る100の方法」「カメラ!カメラ!カメラ!」、グニョグニョサウンドな「グルーヴ・チューブ」等を聴いて、遅ればせながら、いい曲作ってたんだなぁ、惜しいグループを失くしたなぁと思った。
小生意気な性格や、オタク的雰囲気。(小山田も小沢も)あんなヘタレでも何故かカリスマ性を感じさせ(笑)、一部の狂信者を生み、渋谷系サウンドと言われるブームが作られるに至った。
どーにも気になる存在ではあった。
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[CAFÉ BLEU STYLE ARCHIVES] 2003年頃に書いた記事です
ビリーの最高傑作と言っていいだろうね。と言っても他の作品は聴いてないんだけど(笑)。
他にも良さそうなアルバムあるんだけど、なんでか聴いてないなぁ。ベスト買って満足しちゃった(笑)。
ただ、このアルバムは、作品としてひとつのカラーを出してるし、1曲1曲のクオリティもものすごく高いから、「アルバム」として聴くべきだと思うね。
「♪ カカカカカ...」の「ムーヴィン・アウト」で始まり(ギターのカッティングもカカカカ言ってる)、
続く「ストレンジャー」のイントロの口笛。
初めからとばすよなぁ。もうここまでで「買って良かったなぁ」と思うはず。
ビリーお得意のバラード「素顔のままで」や「シーズ・オールウェイズ・ウーマン」、
面白い「若死にするのは善人だけ」など...うーん、どれもいいなぁ。
彼の持ち味が様々な形で現れている文句ナシの名盤。
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[CAFÉ BLEU STYLE ARCHIVES] 2003年頃に書いた記事です
「ピアノマン」「ストレンジャー」「オネスティ」あります。ヒット曲ばかりです。
ベスト盤ていうのはたいていすごいものだけれど、この2枚組ベストは思わず唸ってしまう。
『ピアノマン』から『イノセント・マン』までのヒット曲に新曲2曲を加えた全25曲。
『ストレンジャー』からは6曲も選ばれており、そのアルバムの重要性がうかがえる。ただ、このベスト盤を先に買ってしまえば、『ストレンジャー』(全9曲)は買わなくてもいいかな、なんて思ってしまうんだけどね(笑)。
どれもいい曲なのは改めて言うまでもないけれど、個人的には「ロックン・ロールが最高さ」や「プレッシャー」、「ビッグ・ショット」辺りのノリが特に好き。
「あの娘にアタック」「アップタウン・ガール」など、ポップに徹した『イノセント・マン』時代の曲も最高。
やっぱすごいね、ビリーは。
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