先月リリースされた、少女時代の日本での2ndアルバム。
初週売り上げは11万枚。前作は初週23万枚で、総売り上げはミリオンに達するかの勢いだったので、やはり暴落と言っていいだろう。しかし、落ち込み具合はKARA程ではなかった。ここにきて、KARAとの底力の違いが出てきたのかなあ。
K-POPブームは過ぎ去ったと言えるのだろうが、僕は、KARA同様、ブームだから聴いているのではない。少女時代が好きだから聴いているのだ。
ネットでは結構評判が良かったので、KARAのアルバムと、さてどちらが良く仕上がってるかなと楽しみだった。
冒頭は、シングル「FLOWER POWER」でスタート。この曲、イントロが良くないので、アルバムの冒頭に持ってくるのはどうかとも思うんだけど、サビの爆発力はなかなか。ビートが効いていて、前作の「MR.TAXI」と同じテイストを持っている。初めにシングルとして聴いた時はイマイチかとも思ったけど、聴いてるうちに気に入ってきた。
アルバム曲で一番気に入ったのは「Reflection」。イントロからしてカッコいいね。
今作で一番の聴き所は「Oh!」「ALL MY LOVE IS FOR YOU」「PAPARAZZI」の流れか。シングルで聴きなれたメロディなので、ホッとするかな。
ラストは大人のバラード「Not Alone」。
しかし...これは評価し辛いアルバムだなあ。もう何度も聴いているのだけど、なかなか耳に馴染まない。メロディがスッと入ってこない。全体を通して、シャープで洗練されたカッコいいサウンドで固められていると言っていいだろう。だけど、どの曲も同じような印象になっちゃってて、メリハリに欠けるかなあ。これでは、すぐには良いとも言えないし、悪いとも言えない。
カッコいいサウンドが多いという事は、可愛い少女時代は存在しないという事。唯一、「Oh!」が可愛い系と言えるかもしれないが、これもよく聴いてみれば、サウンド自体はビートを効かしたものなので、単純に可愛さを売りにしてるのとは違う。
もう、これは、韓国での1stアルバムの頃とは全く違い、アイドルではなく、大人の少女時代を目指したアルバムだ。日本での1stアルバムもそういう雰囲気だったけれど、今作はさらに磨きがかかっている。
しかし、1stアルバムの曲と違うのは、メロディがキャッチーではない、という事だ。一聴して憶えられるような親しみやすいメロディの曲が、アルバム曲にはない。そういう点において、やはり前作の方が良かったかなあ、と僕は思ってしまう。
だけど、駄作と決めつけて、もう聴きたくないと思う訳ではなくて、全12曲を聴き終えた後は、もう一回聴いてみよっか、という気になってしまうのだ。
だから、まあ、もう少し聴きこんでみようと思う。