ボウイのベスト盤もいろいろあるけれど、決定版と言えるのは、02年にリリースされたコレだろう。
輸入盤は2枚組だったけれど、日本盤は1枚もので、しかもCCCD。これじゃあとても日本盤なんて買えない。輸入盤でも、EU盤はCCCDとの話で、唯一、ちゃんとしたCDなのが米盤だったので、それを注文したのだが、間違ってCCCDが届きやしないかとヒヤヒヤしたもんだった。当時はCCCDがジワジワと浸透してきており、簡単に好きな音楽を買えなくなりつつあった、嫌な時代だった。
2枚組38曲の選曲はほぼ完璧。ボウイの代表曲のほとんどが網羅されている。
好きな曲の中では、唯一「Starman」が入ってないのが不満と言えば不満かな。シングルにもなって、『ジギー・スターダスト』を代表する曲だと思ってたのに。
オリジナル・アルバムには入ってない「All The Young Dudes」「This Is Not America」「Absolute Beginners」等が大好きだったので、しっかり収録されているのが嬉しかった。
今回、これをiPodで聴いてみて、感動したのは「Space Oddity」。ボウイのダブル・ヴォーカルのハモリが、左右のチャンネルに分かれていて、まるで2人で歌ってるみたいな面白さ。楽器も左右に振り分けられているので、聴き飽きない。これはイヤホンやヘッドホンで聴くと楽しさが何倍にもなる曲だ。