97年リリースの6thアルバム。
当時、斉藤和義のアルバムを買い続けてたのに、このアルバムから買わなくなっちゃったんだなあ。買い続けてれば良かったと、今になって思う。
このアルバムの目玉は「歌うたいのバラッド」が入ってる事か。リリースされた時はそれほど注目されてなかったと思うんだけど、後に桜井和寿がBank BandでカヴァーしてTVでもよく歌ってたからか、認知され、斉藤和義の代表曲という事になっている。
1曲目「ジユウ ニ ナリタイ」。「♪自由になりたい」「♪I Wanna be Free」のコーラスに対して早口で叫びまくるロックンロール・ナンバー。カッコいいオープニングだ。
2曲目「煮え切らない男」。前曲に劣らず、これもなかなかのスピード・ナンバー。2曲続けて攻めまくる姿勢がいいね。
3曲目「月影」。アコギにハーモニカ。これも斉藤和義の得意パターンだね。
4曲目「Hey!Mr.Angryman」。Angrymanと言うから、どれだけ怒ったハードな歌なんだろうと思ったら、明るくて軽い感じの曲だったから肩透かし。
5曲目「歌うたいのバラッド」。初めは特にいいと思わなかった曲なんだけど、スライド・ギターがジョージ・ハリスンみたいだし、メロトロンやストリングスなど、ビートルズっぽくていいと思うようになった。歌手としてやっていこうとする決意表明にも聞こえるし、それしかできない切なさも感じるし。
6曲目「男と女」。「♪まったくしょうがない人ね」と女言葉で艶っぽく歌ってる、ジャジーでやるせない歌。このアルバムで一番好きかな。
7曲目「蝉」。怒れる斉藤和義ここにあり、という感じ。ハーモニカも胸に迫る。
8曲目「PAPARAPA」。天気のいい日のドライヴに似合う様なブギ。ピアノの連弾が心地良い。
10曲目「さよなら」。ジャズのビッグ・バンド風の演奏で、ゴージャスなバラード。
11曲目「I’m FREE」。アルバム冒頭で「自由になりたい」と言ってて、最後にはこの曲なんだから憎い。無事に解放されたという事か?歌詞はすべて英語。
このアルバムも佳曲揃いで、掴みはOK、中盤も盛り上がりがあったんだけど、残念なのは終盤かな。ちょっとイマイチな感じ。最後にガツンと良い曲があったら、素晴らしいアルバムと言えたと思うんだけどなあ。
↑ 「男と女」
「♪まったくしょうがない人ね」と女言葉で艶っぽく歌ってる、ジャジーでやるせない歌。