77年リリースの2枚組ライヴ・アルバム。
75~77年のツアーの音源を収録。
アンディ・ウォーホルによるジャケットと共に、70年代を代表するライヴ・アルバムとして有名。
Disc1
2曲目「Honky Tonk Women」。
イントロのもったいつけたギターのカッティングがたまらない。ショーの始まりの興奮を抑えてるかのような焦らし...。
3曲目「If You Can’t Rock Me/Get Off My Cloud」。
メドレー形式。いつのまにか「Get Off My Cloud」になってる所が見事。
5曲目「Hot Stuff」。
このファンク・ナンバーも見事にライヴで再現されている。ディスコ調だけど、ライヴではちょっとノリ辛い曲かなと思ってしまった。
6曲目「Star, Star」。
大好きな曲。前のめりのサビの盛り上がりは最高。キースのギター・ソロも尖ってる。
8曲目「Fingerprint File」。
これも大好きな曲なのだが、ライヴには不向きの曲だと思ってた。よく取り上げたなあ。サビのラストの決めフレーズ、ミックのヴォーカルにディレイ・エコーがかかるのが印象的。
9曲目「You Gotta Move」。
思いっきりブルースな曲で苦手なタイプだけど、このライヴ・ヴァージョンはどことなくロックっぽくて、意外といいなと思ってしまった。
10曲目「You Can’t Always Get What You Want」。
これはあまり好きではない曲なんだけど、間奏のロニーのギター・ソロが素晴らしかった。この曲こんなに良かったっけ?と。終わり方も痺れる。
Disc2
1曲目~4曲目。
アナログで言う所のC面はカナダの小さなクラブで収録されたブルースやオールド・ロックンロールのカヴァー。ブルースやカヴァー曲が苦手な僕にとってはちょっと退屈なパート。
5曲目「It’s Only Rock’n’ Roll」。
これのイントロって、Disc1の「Star, Star」とほとんど同じイントロなのでは?
6曲目「Brown Sugar」。
テンポも速いし、暴力的とも言える演奏に興奮する。
8曲目「Sympathy For The Devil」。
キチッとしたイントロではなく、なんとなくラフに始まる所がなんとも言えない。段々と盛り上がってきてのキースとロニーのギターの応酬が凄い。
驚いたのは、キースが思ってた以上にギター弾きまくってる事。コードのカッティングだけじゃなくて、ソロのフレーズをこれでもかとばかりに弾いていた。それがロニーのギター・フレーズと絡み合うものだから素晴らしい。
そしてパワフル。やっぱり若くて脂が乗り切ってる頃なんだなあと実感させられる。
とにかく、ギターの音に聴き惚れてしまったライヴ・アルバムだ。