14年リリースの9thアルバム。
09年の再結成後では3枚目。
今回、アルバムを買うかどうか非常に悩んだ。再結成後のアルバムはどれもイマイチで、以前の様に盛り上がれなかったからだ。今度はどうすべきか。でも、今までユニコーンのアルバムはすべて購入してきたので、今回も付き合うか、と購入を決断。
1曲目「イーガジャケジョロ」。
イーガジャケジョロって造語か?意味ないじゃろ、って歌ってるし。ちょっとストーンズのブルースっぽかった。
2曲目「夢見た男」。
EBIの歌う軽快なロックンロール。でもサイレンの音は不快。
3曲目「Boys&Girls」。
ハードなAメロの流れから雰囲気が変わってポップになるサビのメロディが好き。
4曲目「あなたが太陽」。
「♪ジュレー」のコーラスがCMでもお馴染みだった曲。奥田民生のソロの延長線といった感じ。
5曲目「早口カレー」。
これも奥田民生節全開。早口というタイトルだけど、曲調は意外とのほほんとしている。
6曲目「We are All Right」。
バラードっぽい曲。故にちょっと退屈。
7曲目「KEEP ON ROCK’N ROLL」。
力強く男っぽい曲。正統派のロック。
8曲目「俺のタクシー」。
ユニコーンはコミカルな曲も多いけど、今回のアルバムで言えばこれが筆頭株。メンバー全員で地名をコーラスしてるのが微笑ましい。
9曲目「ユトリDEATH」。
DEATHとはデスメタルの意か。ハードでへヴィーなナンバー。
10曲目「トキメキーノ」。
コミカルで不思議な曲。メンバーが交代でヴォーカルを取ってるのも意外とありそうでなかった。
11曲目「お前BABY」。
EBIがプレスリー風に歌うロカビリー。
12曲目「それだけのこと」。
ピアノの演奏のみのバラード。イントロのフレーズからして切ない感じ。手島いさむのキャラに合わない正統派。
13曲目「鳥の特急便」。
サウンドはハードなんだけど、一番印象の薄い曲。
14曲目「Feel So Moon」。
アニメ『宇宙兄弟』の主題歌としてお馴染み。それでまあまあかなと思ってたこの曲が、結果的にはこのアルバムで一番いい曲。それがこのアルバムの出来を物語ってるというか...。スペイシーでノリのいい曲調で、サビはスピード感と浮遊感が同居する不思議な感じ。だけど、「すばらしい日々」に似てるんだよなあ、なんだか。
今回もメンバー全員が作詞・作曲、リード・ヴォーカルも分け合って、いかにもごった煮のバンドというユニコーンらしさは相変わらず。
だけど、うーん。やっぱりイマイチかな...。
昔のユニコーンのアルバムは、次は何が飛び出してくるだろう?というワクワク感があったものだけど、それはもう感じる事はできない。
昔は、ユニコーンとして面白い音楽を作ろうという意気込みがヒシヒシと伝わってきたけれど、今はアルバム作らねばならないからという義務感で作ってるように思えてならない。
才能が枯れてしまったとまで言うのは厳しすぎると思うけど、やはり皆、老けたと言うべきなのか。メロディ、サウンド共に歳をとっている。
一聴してガッカリしたもんなあ。今のユニコーンはこの程度なのか、と。
特に、奥田民生のやる気が感じられない...。
ホントにユニコーンをやりたいのかなあ、と。
だけどまあ、何回か聴いていたら、メロディは耳馴染みよく憶えやすいものが多いし、悪くはないのかなと思えてきた。悪くはないんだけど...今後もあまり好きにはなれないと思う。
やっぱり、昔はもっと面白かったんだよ、ユニコーンは!と思わずにはいられなかった。