11年リリース。
オアシス解散後のノエル初のソロ・アルバム。
解散後、ノエルとリアムだったら、どちらの活動が気になるかと言えば、期待してたのはノエルの方。
このアルバムのリリース直後に、CDショップで試聴。先行シングルはなかなかいい感じかなあと思ったんだけど、その他がピンと来なくて、購入を見送ったんだよね。
だけど昨年、Amazonで輸入盤が1200円だったから買っちゃった。
それから買ったきり1年以上放置してたんだけど、最近ようやく聴いてみた。
1曲目「Everybody’s On The Run」。
重たいリズムに重ねられたコーラス。イントロからしてグッと来る。割と気合の入ったノエルのヴォーカル、間奏のストリングスに感動。
2曲目「Dream On」。
力強いリズムがグイグイと胸に迫る。「♪Shout It Out For Me」「♪Lalalala」とキャッチーなメロディが憶えやすい。
3曲目「If I Had A Gun…」。
イントロのアコギの音からして、オアシスの某曲を思い出させる。
4曲目「The Death Of You And Me」。
この曲がリード・シングルだったのかな。CDショップでPVも観て、いい感じだなあと思った。あの時すぐに買えば良かったかな。棺桶を担いで行進しているようなイメージのリズム。
5曲目「Record Machine」。
これもストリングスとコーラスが曲を盛り上げるお得意のパターン。ギター・ソロも情熱的で良かった。
6曲目「Aka…What A Life!」。
ゆったりとした曲が多いアルバムだけど、これは幾分スピード・アップでロックっぽく、グツグツ煮込んだスープみたい。ファルセットも聴けて、印象に残る曲。
7曲目「Soldier Boys And Jesus Freaks」。
どことなくキンクスの「Sunny Afternoon」みたいで。
8曲目「Aka…Broken Arrow」。
マイナーで憂いを帯びたコード進行がたまらない。それでいてのサビでの解放感。
9曲目「The Wrong Beach」。
ハンド・クラップがアクセントになっている、これもリズム主体の曲。
10曲目「Stop The Clocks」。
このタイトルを見れば、オアシス時代のベスト・アルバムを思い出すわけで。どういった関連なのかな。よほど気に入った言葉なのか。曲は、ギリギリ、バラードと言える感じなのかな。感動的にまとめようという意図がわかる。
これはもう、そのまんまオアシスだね。オアシスでやってた事となんら変わりないメロディ、サウンド。やっぱりオアシスの肝はノエルだったと実感するわけで。まあ、僕もそういうのを期待してたけど。
で、聴いてみたらこれは傑作。試聴の時にはピンと来なかったのが嘘のような素晴らしさ。大好きになれる曲ばかりで、印象的で憶えやすいメロディはノエルならでは。はっきり言って、いくつかのオアシスのアルバムよりもずっと良かった。
アクの強いリアムがいない分、派手さはないけれど、かと言って地味でもなく、ノエルのキャラにピッタリと合った、いいさじ加減。
もっと早く聴けば良かったな。でも2ndが出る前に聴けて良かった。次作にも大きく期待が持てる。
↑ 「Aka…Broken Arrow」。
マイナーで憂いを帯びたコード進行がたまらない。それでいてのサビでの解放感。