今年、僕がよく聴いた、印象に残った、ハマったアルバムのランキングです。
ここに挙げているのは、今年リリースされたものや、今年購入したものに限りません。以前から所有してたものを聴き返してみたらハマってしまった、というものも含まれています。
そういう意味での、今年ハマったアルバムです。
45枚という数字は、今年の僕の年齢にちなんでおります。
第1位 Eric Clapton 『From The Cradle』
ブルース苦手、カヴァー曲苦手の僕の価値観をガラッと変えてくれたアルバム。『Unplugged』以降のお洒落路線のクラプトンを軽視して、今までずっとスルーしてきた事をお詫びしたい。とにかく、これでクラプトンのブルースが大好物になった。
第2位 井上陽水 『white』
念願の陽水のライヴに行ける事になって、それがきっかけとなって購入してみたら、どハマリしたアルバム。星勝のアレンジも時代にマッチしているし、この頃の陽水が1番好きかも。
第3位 ゲスの極み乙女。 『両成敗』
ようやく、現役の若いバンドを好きになる事ができた。才能がビシビシ感じられる素晴らしいアルバムだったし、ライヴにも行った。でも、一連のスキャンダルで、作品が正当な評価を受けなくなってるのが辛い。メンバー全員すごいし、潰されないでほしい。
第4位 相対性理論 『天声ジングル』
初期の頃の脱力系の姿は影をひそめ、進化した、カッコいい相対性理論がここにある。初期が好きなファンには不評のようだけど、僕は好き。武道館でライヴが出来る程になったし、まるえつのソングライターとしての成長もうかがえる。
第5位 宇多田ヒカル 『First Love』
大絶賛されている新作は、僕にとっては駄作と思えて馴染めない。そんな中、遅ればせながらその素晴らしさに気付いた1st。聴けば聴くほどハマる。800万枚も売れたのは不思議でもなんでもない。
第6位 Eric Clapton 『Live In San Diego』
デレク&ザ・ドミノスが大好きな僕にとっては、ドミノスの再来かと思わせるメンバーとセットリストで大満足の07年のライヴ。何故か今頃になってのリリースだけど、僕的にはタイミングがドンピシャ。クラプトン史上最高のライヴ盤。
第7位 Bob Dylan 『Bringing It All Back Home』
ディランは苦手、と長年思ってたけど、みうらじゅんがコレでディランにハマったという話を聞いて、試しに聴いてみたらすごく良かった。これを機に、ディランの主要アルバムを聴き集めた。僕のディランへの道は始まったばかり。
第8位 Bob Dylan 『Highway 61 Revisited』
思い入れの点で『Bringing~』を上位にしたけど、冷静に内容を考えたら、こちらの方が名盤度は高いかもしれない。ディランを好きになれたその年にノーベル賞受賞だなんて、タイミングの良さも嬉しい。
第9位 Eric Clapton 『I Still Do』
カヴァー曲が多いので不安だったけど、ブルースを克服した今なら、それらも大御馳走。クラプトンのペンによる曲が特に良かったし、ここ20年くらいのクラプトンのアルバムの中では1番良いのでは?
第10位 大滝詠一 『DEBUT AGAIN』
大滝さんが他アーティストへ提供した曲の、大滝ヴォーカル・ヴァージョン。きっとあると思ってたら、やっぱりあった。僕の好きな大滝さんは80年代なので、好きな曲ばかり。素晴らしい「NEWアルバム」だった。
第11位 Perfume 『COSMIC EXPLORER』
僕にとっては駄作だった前作からV字回復。可愛さのあるメロディは全盛期を思わせるし、アルバムとしてのバランスもいいのだが、特に後半が好き。
第12位 Jeff Lynne’s ELO 『Alone In The Universe』
ジェフ・リンの作る音楽には全幅の信頼を置いてます。初めて聴くのに、既に何度も聴いた事のあるような懐かしさ。ただ、ジェフ・リンのソロでもなく、E.L.O.でもない、中途半端な名義になっちゃったのは残念。
第13位 Queen 『Queen』
今までなかなかクイーンにハマれなかったけど、どうやら前期のものなら好きになれそうだと思い、まとめてレンタル。中でも、fmさんにおススメされたこの1stには1番ハマった。前期を聴きつくしたら、後期にも挑戦してみようかな。
第14位 渡辺美里 『美里うた Golden BEST』
大学時代の後輩が昔書いた文章を読み返したら、渡辺美里の事が書いてあって聴きたくなって、即行このベスト盤を借りてきた。リアルタイムではそんなにハマらなかったんだけど、今聴くといい曲が多いなと。当時、ちゃんと聴いてれば良かったなあ。
第15位 前田敦子 『Selfish』
あっちゃんのソロなんて、ほとんどノーマークだったので、まさかアルバムを買う事になるとは。でもこれがまたいい曲多くてね。あっちゃんの歌、もっと評価されてもいいと思うんだけどなあ。
第16位 Michael Jackson 『The Very Best Of Michael Jackson With The Jackson Five』
昔1~2回聴いただけで、もう2度と聴く事はないと思って棚の奥へと追いやっていたこのCD。TVでかかったジャクソン5が気になって、ひっぱり出して聴いてみたら、とんでもない名曲の嵐だった。
第17位 AKB48 『ここがロドスだ、ここで跳べ!』
発売日に手に入れたのに、それから2年がたとうとしている今頃ようやく聴いた。シングル曲はもちろん、アルバム曲も佳曲揃いの計3枚。ボリューム満点でかなりの名盤だと思う。
第18位 Ringo Starr 『Photograph』
来日が決まって、さてどうしようかと悩んでいる所にレンタルでみかけたので借りてしまった。知らない曲もいくつかあって、その中には名曲もあったので、かなり満足。なのに、肝心のライヴでは、この様なリンゴ・ソロの曲はあまりやらなかったんだよなあ。
第19位 George Harrison 『The Concert For Bangladesh』
ジョージのファンのくせに、実は今年になるまで未聴だったコレ。理由は、高いから。インド曲が長いから。ディラン苦手だから。ジョージの曲少ないから。でも、かなり安くなった今購入してみたら、今まで聴かなかった事を後悔する内容。特に、DVDを買わなかった事は痛恨。
第20位 ゲスの極み乙女。 『踊れないなら、ゲスになってしまえよ』
なんと言ってもまずは「キラーボール」。それに続く「餅ガール」から、最後まで勢いが衰えないのが好き。インディーズ時代の最高傑作。
第21位 山本彩 『Rainbow』
早くシンガーソングライターとしての力量を知りたかったのだけれど、ようやくそれが実現。ソングライターとしての腕前は充分合格点。ライヴのチケットが獲れなかったのが残念だったけど、さや姉の将来には大きく期待が持てる。
第22位 B.B.King & Eric Clapton 『Riding With The King』
ブルースが苦手だった僕は、リリース当時にはまったく興味が持てなかったけど、今なら大丈夫かもと思って聴いてみたら、すごく良かった。御大との共演に張り切るクラプトンが微笑ましく、素晴らしい。
第23位 スピッツ 『醒めない』
シングル「みなと」が良かったから期待してたんだけど、購入を悩んだ末にレンタルに。まだ2回くらいしか聴いてないんだけど、これは『ハチミツ』の再来を思わせるワクワク感があって名盤の予感。これから聴きこもう。こんな事なら買えば良かった。
第24位 Negicco 『ティー・フォー・スリー』
期待してたけど、傑作だった前作や前々作に比べると、ちょっとレベルが落ちてしまう。ツーベースは多いけど、タイムリーやホームランがなくて点が入らない感じ。悪くはないんだけどね。Negiccoに一時の勢いがなくなっている事が心配。
第25位 藤岡みなみ&ザ・モローンズ 『まるで、』
早くも登場、3rdミニ・アルバム。名曲「脱水少女」がCD化されたのは嬉しかったけど、他の曲が今一歩で、前作や前々作に比べるとどうも。ライヴも行ったし、握手もできたけれど、もっと積極的に活動してメジャーになってほしいよ。
第26位 Queen 『Sheer Heart Attack』
これはレンタルもしたけど、レコードでも安く買えたのが嬉しい。何と言ってもクイーンで1番好きな「キラー・クイーン」収録。
第27位 David Bowie 『Ziggy Stardust The Motion Pictures Soundtrack』
DVDは持ってるんだけど、音源だけってのは聴いた事なかった。AmazonのPrime Musicで聴く事ができて、あらためてこの頃のボウイの勢いを感じる事ができた。
第28位 David Bowie 『Live In Santa Monica ‘72』
好きな曲が多くて、ずっと気になってたコレも、Prime Musicで聴く事ができた。やっぱりこの頃のボウイが1番好き。
第29位 Billy Joel 『The Ultimate Collection』
邦題『ビリー・ザ・ヒッツ』。ビリーは既にベスト盤持ってるからいいかなと思ってたんだけど、Prime Musicで聴く事のできた、このベスト盤の方が曲数多いし満足度高い。特にラストの「君が教えてくれるすべてのこと」が感動的。
第30位 David Bowie 『Blackstar』
年明けいきなり飛び込んできた訃報に絶句。新作が出たばかりたったというのにと。この遺作は、ベルリン三部作を思わせる様な、どことなく難解な作品。最後まで一筋縄ではいかなかった。
第31位 ゲスの極み乙女。 『ドレスの脱ぎ方』
男女混合バンドしての混沌ぶりがサウンドに表れている。が、メロディも練られていて、才能の片鱗が随所に見られる。
第32位 ゲスの極み乙女。 『みんなノーマル』
一見、夏の様な爽やかさ。美しさと混沌が同居している。
第33位 Eric Clapton 『Forever Man』
ずっと気になってたベスト盤。スタジオ、ライヴ、ブルースと、ディスクごとにテーマ別に分かれているのが普通のベスト盤と違う所。3枚組で2500円と安かったので、思い切って買ってしまった。
第34位 Leon Russell 『Blues』
他のCDを探して自宅の棚を漁ってたら、ふと目にとまったコレ。こんなの買ってあったっけ?と。全然記憶になかった。タイトルから察するに、ブルースのカヴァー・アルバムかと思ったら、さにあらず、全曲オリジナルで、これがなかなか良かった。その直後の訃報にはショック。
第35位 BOØWY 『GIGS at BUDOKAN BEAT EMOTION ROCK’N ROLL CIRCUS TOUR』
リリース当時はCCCDだったので、買いたくても買えなかったコレ。それがPrime Musicに登場で、ようやく聴く事ができた。持っているDVDには収録されてない曲が多くて新鮮。やっぱBOØWYはライヴ盤の方がいい。
第36位 The Byrds 『Greatest Hits』
これまたPrime Musicで。ディランからの流れで聴いてみたら、予想してたより良かった。フォーク・ロックも度を越すとサイケになるのがわかった。「霧の8マイル」とか最高。
第37位 Charles Mingus 『Mingus At Carnegie Hall』
伊坂幸太郎の小説を読んでたらチャールズ・ミンガスの事が出てきて、聴いてみたくなった。こういう熱気のあるジャズは好きなので、いつかジャズというジャンルにちゃんと挑戦してみたいと思ってる。
第38位 George Harrison 『All Things Must Pass』
大好きなアルバムだから、レコードでも欲しいんだけど、高いんだろうと思ってたら、1200円で買えちゃった。Disc 3にキズがあったのだけど、アップル・ジャムはほとんど聴かないからノー・プロブレム(笑)。僕のレコード収集に拍車をかけるきっかけとなった意味でも思い出深い。
第39位 Mr.Children 『Mr.Children 2001-2005
』
ミスチルは90年代が1番いいという印象だったけれど、実は21世紀に入ってからの方がいいと考えを改めざるを得なくなった。となると、全作品が気になって、とうとうすべてレンタルしてきてしまった。
第40位 aiko 『May Dream』
初回盤を買うか通常盤を買うかさんざん迷った挙句、レンタルという結果に(笑)。aikoには興味あれどもなかなかハマる機会がなかったのだけれど、これまた勢いで過去のアルバム全部(CCCD以外)レンタルしてきてしまった。聴くのはこれから。
第41位 Elvis Costello & The Attractions 『All This Useless Beauty』
久々にコステロのライヴに行く事になって、今までのアルバムを聴き返していく中で、1番印象に残ったのがコレ。特に終盤の流れ、こんなに良かったっけ?と。
第42位 Bryan Adams 『Get Up』
ブライアン・アダムスにはほとんど興味なかったんだけど(笑)、ジェフ・リンがプロデュースしていると聞いては見逃せない。実際、どこをどうとってもジェフ・リン・サウンド。ブライアンが作った曲でもジェフの曲みたく聴こえる。
第43位 Eric Clapton 『Slowhand At 70 Live At The Royal Albert Hall』
クラプトンのライヴに行く事になって、その嬉しさと勢いで買ってしまったDVD&CD。セットリストはまあ、僕的にはイマイチなんだけど。で、来日公演もこれと似た様なセットリストで。
第44位 Brian Wilson 『Live At The Roxy Theatre』
ブライアンの来日公演に行く事になって、よく聴き返したのがコレ。『ペット・サウンズ』を再現したライヴ盤もあるのだけど、こっちのセットリストの方が好きなのでね。久々のブライアンは衰えてはいたけれど、元気にライヴをやってくれる姿は奇跡的。
第45位 家入レオ 『WE』
レンタルしてまだ2回くらいしか聴いてないけど。デビューの頃のとんがった姿はなくなっているのが驚き。明るく爽やかなキャラにイメージ・チェンジしようとしているようだ。
ランキングを見てもらえばわかる様に、かなりの枚数が挙がっているエリック・クラプトンが、今年のMVPでしょう!
来日公演もあったし、NEWアルバムも出たし、ライヴ盤まで出たし、ベスト盤まで買っちゃった。過去のアルバムもたくさん手に入れて、ブルース克服の大きな原動力ともなって、1年を通してクラプトンにハマってました。
それから、アルバムではないので、このランキングには登場しませんでしたが、自分でベスト盤(プレイリスト)を作って、繰り返しよく聴いたのがポール・マッカートニーでした。我ながら良いベスト盤を作れたなあ、と大満足で、何度も聴きたくなったのがポールでした。ポールも、今年僕を楽しませてくれた存在として忘れられません。
年の瀬に、こうして今年1年を振り返って、ハマったアルバムを聴き返すのはいいものです。
ハマったと言っても、今年前半に聴いてたものは、すでに内容を忘れかけているものもあったりして、また新鮮だったりします。
そういった意味でも、改めて聴き返してみて、今年の自分の音楽生活を総括するのは至福の時ですね。
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