以前、中古CDを買ったら、中身が違うディスクが入ってた事がありました。
DVDを買ったら、ケースだけで中身が入ってなかったという事もありました。
なので、それ以降は、お店でケースが開閉可能で売られているジャンクCDを買う時には、ケースを開けて、ちゃんと中身を確認してから買うようにしています。
(とは言え、中身が違ってたCDを買った時は、封がしてあって確認不可能な状態だったのですから、いかんともしがたい場合もある)
なのですが。
先日買ったWeezer 『Weezer (The Green Album)』を聴こうと思って、ケースを開けてみると、なんとなく違和感。
ん?なんだ、なんだ?
なんと、ケースから、2枚のディスクが出てきたのです。
はあ?なんだコレ??
もちろん、2枚組のアルバムじゃないですよ。
1ヶ所に、2枚のディスクがハマっていたのです。
1枚は、ケースと同じ『Weezer (The Green Album)』のディスク。
まあ、ちゃんとこのディスクが入ってれば問題ないです。
で、もう1枚は...。
Bob Dylan 『Highway 61 Revisited』のディスクだったのです!
このアルバムは、僕がディランのアルバムの中で1・2位を争うほど好きで、でもそれはレンタルで済ませちゃってたものだから、ちゃんとしたCDが欲しいなあと思っていたものです。
だけど、そんな名盤は100円200円で売られているはずがなく、簡単には(安くは)手に入らないだろうなと思っていたのです。
そんな、欲しかったアルバムが、目の前にあるのです。
買ったつもりがないのに。
狐につままれたような気分。
でもこれは、ラッキーとしか言いようがありません。
なにかの間違いで、2枚のディスクが入ってたという事は、まあ考えられる事ではあるし、もしかしたら中古あるあるネタなのかもしれないですが、僕の場合、よりにもよって、特に欲しかったCDが紛れて入っているとは。
でも、クソ真面目な僕は、この事態がラッキーと思う反面、ズルして手に入れたみたいな気もしてしまうので、「返品」の2文字も頭をかすめたのですが、わずか108円で買った品物の中に、余計なディスクが入ってたと言って、わざわざ数千円の交通費、もしくは郵送代をかけて返品するのもどうかと...お店側としても、ケースがなくてディスクだけを返品されても、そんなものは売り物にならないだろうし、処遇に困るだろうなと思われるので、これはもう、僕がありがたく頂いておこう、という結論に至りました。
ただ、僕、店頭でちゃんと中身を確認したつもりでいたので、どうしてこんな事になったのか、ちょっと謎です。
まあ、この日は、閉店間際にかなり急いで買い物をした時だったので、何枚か買ったCDのうち、うっかりコレだけは確認し忘れたという事なんでしょうけど。
店頭で、2枚のディスクが入ってる事に気付いてたとしたら?
クソ真面目な僕は、正直に店員さんに伝えたでしょうね。黙って買っちゃうような事はしなかったと思います。
ただ、欲しかったディランの『Highway 61 Revisited』ですから、もし処分に困るのなら譲ってくれと、交渉はしてたかもしれないですけど。
でもコレ、ホントにいつ紛れ込んだんですかね。
同じ様に108円CDコーナーに置いてあるようなCDが紛れてたのなら、まだわかるんですけど、ディランの『Highway 61 Revisited』ですからね。108円コーナーにあるはずがない。
CDを売った人が2枚のディスクを入れたままお店に売りに出した?
でも、そしたら、査定の時にお店の人は確認しなかった事になるし。それもおかしな話。
そもそも、『Weezer』のディスクの上に『Highway 61 Revisited』のディスクが重ねてあったんだよ。ケースを開けると、まず『Highway 61 Revisited』が目に飛び込んでくる状態だった。
その逆で、『Weezer』のディスクの方が上になってたというのなら、売った人・買ったお店ともに、うっかり見落としたという事も考えられるんだけど。
おかしいよね。
いったい、いつ、どこで、誰がディランの『Highway 61 Revisited』をそこに入れたんだ?
もしかしたら、ケースがなくてディスクだけだった『Highway 61 Revisited』の処分に困った店員さんが、僕の会計の際にこっそり忍ばせたサプライズのサービスだったとか?
うーむ。謎。
というわけで、不可解な点があり、なんとなく腑に落ちない、手放しでは喜べない気持ち悪さもあるのですが、これはもう、考えてても正解は出て来ないので、素直に、この幸運を喜ぼうと思います。
中古CDを買い集めている僕に訪れた、小さな奇跡。神様からのプレゼント。
そう考える事にしよう。
早速、ディランのディスク・ガイドに載っている『Highway 61 Revisited』のジャケ写を拡大カラー・コピーしてきて、不要だったCDケースの中にディスクと共に収めてあげました。
すぐに聴いてもみたのですが、2003年のSACD仕様で、音も良く、感動しました。
この名盤がさらに好きになりました。
こんなボーナス・ディスクは初めてでした。
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