とうとうSpotifyを導入しました。
と言っても、サブスクは初めてではなく、2年前にAmazonの会員になったので、Prime Musicの恩恵には与ってました。
Prime Musicは、SpotifyやApple Musicに比べたら、提供曲数はかなり少ないですが、それでも、聴いてみたいと思えるアーティストやアルバムはたくさんありました。
しかし、これはいいなあ...と思いつつも、あんまり利用しなかったですね(笑)。
と言うのも、Prime Music聴く前に、ちゃんとお金払ってわざわざ買った新品CD、中古CD、中古レコードが山の様にたまっていってて、そちらを先に消化しなければ、という思いが強かったからです。
もともとサブスクは、新しいiPodを買ったらApple Musicに入ろうかと考えてました。
今売られているiPod Touchは、僕が今使っているiPod Classicより容量が少ないので、新しいiPod Touchを買う事になったら、僕のライブラリーを補完する意味でも、サブスクの導入は欠かせないと思ってましたから。その時は、流れ上、Apple Music導入すればいいんだな、と。
だけど、僕のiPod Classicは、大切に使っているので、よく長持ちしてくれています。それはとても良い事なのですが、反面、興味があるサブスクに入るきっかけがなかなか訪れないわけで(笑)。
サブスクがいいのは重々承知で、月額たった980円で聴き放題になるなんて、音楽を聴く事が第1の趣味の人間ならば、入らなければダメでしょ、ってのは感じてて。
アーティストの新譜が発売日に聴けちゃうし、リイシューものでも、CDでは高額なデラックス・エディションやボックス・セットの音源なんかも聴けちゃったりしてて、かなり羨ましかった。
だから、早くサブスク導入したいなあ、という思いが日に日に高まって。
あ、正確には既にサブスク導入してたんでしたね、Amazon会員の基本サービスのPrime Musicなら。
でも、Prime Musicは、新譜が発売と同時に配信される、って事は稀ですからね。やっぱり、SpotifyやApple Musicに比べると、その魅力は格段に落ちる。
それに、Prime Music聴いてて、ものすごく気になってたのが、ライヴ盤やメドレーの曲の繋ぎについて。
曲が終わる毎に、一瞬間が空くんだよね。
ライヴ盤だと、歓声がいったん途切れるし、それはギリギリ我慢できるとしても、最悪なのはメドレー。たとえば、ビートルズの『Abbey Road』のB面メドレー聴いてても、曲が切り替わる時に、プツッと途切れて間が空くの。これはホント興ざめで。
設定をいじるとかで、どうにかならないものかと、Amazonのカスタマー・サービスにメールで問い合わせをしてみたら、「1曲ごとに管理・配信をしてるので、曲間の途切れはどうにもならない」という返事。
サブスクって、曲単位の管理だから、曲と曲の間が途切れちゃうのは仕方ない事なの?これはSpotifyでもApple Musicでも同じ事?
これについて不満を持っている人がいないかどうか、検索してみても、そういう声は上がってないし、どこ調べてもわからない。
それがどうなるのか不安で、SpotifyやApple Music導入に二の足を踏んでたという所はありました。
でも、いよいよ、これは我慢ならない、サブスク導入する!となりまして(笑)。
どうなったって、たった月980円。
膨大な未聴CD・レコードの山が気になって、はたしてどれほどサブスクを利用するか未知数で、無駄になるかも、との思いもありましたが、毎月CDやレコードに費やす額を考えたら、はした金とも言える値段です。どうって事ないだろ、と。
で、当初はApple Musicを導入するつもりでいましたが、今までの評判や流れから察するに、Spotifyの方が優れているんじゃないか、と。
アーティストの楽曲提供もSpotify優先になってるような気がしましたし、Apple Musicは、アーティストやアルバムのジャケ写などのアートワークがよくバグってるという噂も聞きまして。それは、今までiTunesを使ってても気になってた所だったので、そうなんだろうな、と。
アートワークを見て気分が高揚する人間である僕からしたら、それは致命的な欠陥。非常に萎えるポイント。
それから、決定的なのは、僕はAmazonのFireタブレットを持っている、という事でした。
Apple Musicを聴くには、新しいiPodを買う必要があるけれど(PCでは聴けるけど、携帯プレイヤーでも聴きたい)、Spotifyなら、Fireタブレットでも聴けるらしい、という事でした。
だから、いますぐサブスクを導入するなら、Spotify。
それが結論なんじゃないかと。
そんな決心がついたのが、10月の下旬でした。
最初の3ヶ月間は100円との事だったので、月が替わってからの方がお得なのかな、と思って(せこい)、11月になるのを待つ事にしました。
そして、タイミング良く、Spotifyユーザーである、ブログ仲間のryoさんとポール・マッカートニーのライヴで会う機会があったので、わからない事をいくつか質問して。
1番不安に思っていた、ライヴ盤やメドレーの曲間の途切れ問題について訊いてみたら、Spotifyではそんな事ない、と。実際に『Abbey Road』メドレーを聴かせてもらったら、曲はちゃんと繋がっていて、これで問題解決。
不安はなくなりました。
そして月が替わって11月。
早速Spotifyに申し込みました。
もちろん、フリー・プランじゃなくて、ちゃんと有料のPremiumプランです。
サブスクについては、今でも、洋楽には強いけど、邦楽はイマイチ充実してない...なんて情報がまかり通ってるけど、邦楽だって、最近、ミスチル、ユーミン、井上陽水なんて大物が続々参入してきていたから期待してたんだ。
そしたら、ザッと調べてみると、僕が好きなアーティストの8割くらいはちゃんとSpotifyにはある感じ。
やっぱりAmazonのPrime Musicと比べると、雲泥の差でした。
すべてのアーティストがSpotify参入する時代が来てくれたら言う事ないけど、これなら現状でもかなり満足。
ただ、ショックな事も。
ポール・マッカートニーの『Ram』が入ってない!
よりにもよって『Ram』が。
あの大名盤がSpotifyで聴けないなんて。これは大きな驚きと共に、落胆した事でした。
まあ、僕は『Ram』はCDもレコードも持ってるし、iTunesでもiPodでも聴けるけど、天下のSpotifyで扱ってないなんて、世間的にどうか。
これは、画竜点睛を欠く、大きなマイナス・ポイントでした。
(【追記】 後日、再び検索してみたら、『Ram』入ってました!どういう事?と思ったものの、とにかく良かったです)
こんな風に、扱ってるアーティストの全アルバムが揃ってない場合も多いみたいだし、聴けるアルバムだとしても収録曲全部が聴けるわけではないものもあったり、それに、今までは聴けてたとしても、いつライブラリーから削除されて、ある日突然聴けない状態になってしまうという恐れがないわけでもない。
肝に銘じておきたいのは、Spotifyは完璧じゃない、という事です。
だとしても、Spotifyの利便性、可能性といったら、想像を遥かに超えるものかもしれません。
今まで、好きなアーティストの新譜は必ずCDで買い、興味のあるアーティストの中古CDやレコードをせこせこと探し回ってたのはなんだったんだ、という気になってきます。
これからは、CDやレコードを買う機会は減るのか。
お店で探して買い物をするのが何よりの楽しみのひとつであったわけですから、いきなりパタッとやめられるとも思えないのですが、影響は出ますよね。
これからは、あまり期待できない新譜をいきなり買うという事は控えるかもしれませんし、中古CDやレコードも、興味があったり聴いた事なかったりしても、そしていくら安くとも、試しに買っちゃおうか、という気持ちにはならないかもしれません。
すべては、まずSpotifyで聴いてから。
そんな感じになるのかもしれません。
それでSpotifyで聴いてみて、ものすごく好きになって、所有していたいという気持ちになったらCDを買う、という流れになるのかもしれません。
Spotifyで聴き放題とは言っても、今まで30年以上続けていたCD・レコード購入という趣味ですし、やっぱり好きなものはフィジカルで持っていたいという気持ちは変わりませんでしょうしね。
その辺は、音楽好きのプライドとして、変わりたくありません。
それに、Spotifyで聴けば聴くほど、そのアーティストにお金が入るわけでしょう?
だったら、好きなアーティストのCDは買って、そのうえで聴くのはSpotifyで、という事にすれば、さらにアーティストにお金が流れて、応援する事に繋がるんじゃないか、と。
CDを買う+Spotifyで聴く、の2段構えは、アーティストのためにもなるんじゃないかな、と思っております。
これからますます、新品CDを聴こうか、中古CDを聴こうか、レコードを聴こうか、iPodを聴こうか、Spotifyを聴こうかと、毎日の音楽選びに悩む事になりそうです。
聴きたいアルバム、聴いてないアルバムが多すぎて、嬉しい悲鳴です。
でも、選択肢が増えるのは、単純に良い事ですよね?
このように、Spotifyの導入によって、大きな変化があるのは間違いなさそう。
かつて、iTunes、iPodの導入は僕の音楽ライフに革命を起こしたけれど、今回のSpotify導入も、新たな革命となるんじゃないかと期待しています。
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