01. San Francisco Bay
02. All The Things
03. Sweet Ride
04. Good Times
05. All My Senses
06. Dancing All The Way To Hell
07. One Two Three
08. Mr. Moon
09. Break Us
10. Voices On The Radio
11. Watch Me Now
12. Down In The Past
13. You Got Nothing On Me
14. Gloria
15. Ochrasy
(Encore)
16. The Band
17. Shake
18. Dance With Somebody
メンバーがドラムの前に集まって、輪を組むような感じで顔を見合わせながら演奏を始めたのが印象的でしたね。メンバーの結束力を感じました。
そうして始まったのが「San Francisco Bay」。
どうしてこんな地味な曲が1曲目なのか、とても意外です。だってコレ、オリジナル・アルバム未収録の、シングルのカップリングであろう曲だからです。
まあ、シングルのカップリングをまとめたアルバムには収録されてるので、一応アルバム曲と言えなくもないのですが...僕も、今回のライヴに備えて、ツアーのセットリストを調べるまで、この曲の存在なんて記憶にありませんでしたよ。
ただ、存在は地味ですが、曲調は結構ヘヴィで、ジワジワと攻め立てる曲です。
またバンド演奏となって、大好きな「Voices On The Radio」。
虚ろで切ないメロディに胸が苦しくなります。
ライヴで聴くのを楽しみにしてた「Watch Me Now」。
ビヨルンお得意の、哀愁を漂わせたキャッチーなメロディにも胸アツですが、ギターの音色も聴き所です。特に間奏のギター・ソロは、イェンスからビヨルンの順番でソロを奏でる、たまらない瞬間でした。
そして間髪入れずに「Down In The Past」。
これがCDよりも数段テンポ・アップしてて、ものすごいスピード感。このスピードで演奏するには、メンバーもものすごい集中力が必要なのでしょう、それ故にとても熱い演奏となってました。
「すごい!」思わず唸りました。
メンバー全員一心不乱に演奏する様がカッコいい。
僕も1番興奮したのはこの曲でしたね。
この11曲目から12曲目の流れは最高でした。
前の曲で精魂使い尽くしたか、次の「You Got Nothing On Me」は、結構乱れた演奏でしたね(笑)。
まあ、ガレージ・バンドですから、そんな所も魅力です。
前曲と同じく、後期の『Give Me Fire』からの代表曲「Gloria」。
ライヴで聴くのは初めてのはずなのに、もうデビュー当時からある曲のような馴染みを感じます。
観客全員で「♪ Gloria!」とコールして、会場が一体になりました。
シリアスなムードになって「Shake」。
「♪ I need somebody」の後の切り裂くようなギターに痺れます。このギターのキレと響きを生で体感したかったんです。
中盤でメロウになる展開も素晴らしく、1曲の間でいろんな顔を見せます。
「Dance With Somebody」は、その名の通り、思わず体が疼きます。
そしてサビでは、本当に自然に、ジャンプしながら一緒になって歌ってしまいました。それは他の観客も同じで、一斉にジャンプする光景も圧巻だし、あちこちで歌声が聴こえます。
ビヨルンもそれは承知の上で、客を煽って歌わせます。そして、客に歌わせたままで終了。まさかビヨルンの声ではなく、客の歌でライヴが終了するとは思いませんでした(笑)。
01. sweet ride
02. p.u.s.a
03. lady
04. paralyzed
05. to china with love
06. sheepdog
06. lauren's cathedral
07. chi ga
08. little boy jr
09. mr moon
10. motown blood
(アンコール)
11. how we walk
12. bring 'em in
13. the band
6曲目「Watch Me Now」。
ここでまたグッと引き締まった感じになります。
これはメロディが特に素晴らしい曲ですね。孤独な男の哀愁を漂わせる曲が得意なビヨルンの独壇場です。
中盤のギター・ソロは、二人が交互に弾いてるのかな?これも聴き所ですね。
7曲目「Hit Me With A Bottle」。
アコギでの弾き語り的な、静かなアコースティック・サウンドです。
だけどそこはビヨルン、これもまた熱のこもったヴォーカルでして、単なる静かな曲という印象はないです。
後半にはささやかなコーラスが入る所が小技が効いてます。
8曲目「Brother」。
どこかおどろおどろしく怪しげな雰囲気です。ドアーズっぽいです。
9曲目「Dancing All The Way To Hell」。
前半は抑えた演奏だったのが、だんだんと熱くなっていくビヨルンのヴォーカルに呼応するように、バンドの演奏も厚みが加わっていきます。
そしてこれはなんと言っても、サビの「♪ yourself yourself yourself」の連呼でしょう。これはライヴでファンが拳を突き上げながら合唱する姿が目に浮かんできます。
10曲目「One Two Three」。
ベース・ラインがリードする曲。
間奏辺りからダンサブルになって、思わず体が疼いてしまいます。
11曲目「Voice On The Radio」。
終盤のハイライトです。ここに来てさらに名曲の登場です。
メロウで切ないメロディとサウンドにやられてしまいます。
とても優しい曲だと思いました。
マンドゥは懐古主義だとよく批判されましたが、それがマンドゥの良さなんです。
間奏での機械的なボイス・エフェクトは、曲のタイトルも相まって、バグルスを思い出してしまいました。
12曲目「Without Love」。
ささやくようなビヨルンのヴォーカルが印象的です。
サビの「♪ No no no without love」のメロディもとても憶えやすいです。
とても穏やかな曲です。明るい希望が見えましたね。
Disc1。
冒頭の「Chi Ga」のイントロにハッとさせられた。あれ?知ってるはずの曲なのに...別ヴァージョン?と思ってしまった。このイントロの音色の美しさは特筆すべきものだ。
続く「This Is The Modern」も、もともと知ってて大好きな曲。勢いのある2曲を冒頭に持ってきてるんだね。
哀愁漂う男の曲なのがグスタフの「Duel Of The Dynamite」。
同じ哀愁曲でも、ビヨルンが作ったのが「Cinderella」。ミドル・テンポのマイナー曲で、どちらも好きだなあ。
続く「Last Time Infected」はビヨルンによるシャッフル・ビートの曲。
「Carbon Place」はちょっとテンポを落としてダラけた感じ。キャッチーなサビ前のファルセットが切ない。
8曲目から10曲目にかかる、この辺りがこのDiscのハイライトかも。何故かと言うと、この後が「Sheepdog」のアコースティック・ヴァージョンだから。原曲の、あの勢いが最高なのに、これはただ気が抜けた感じになってて、どうにも好きになれない。
「Spit On Your Love」はおどろおどろしくて、いかにもカップリング曲だなあという妖しい感じの曲。
Disc2。
冒頭の「The Quarry」は、唯一の新曲らしいんだけど、非常にマンドゥらしい、聴きごたえのある曲だなあと思った。
「Searching For Owls」は4thのボーナス・トラックだった大好きな曲で、前半の疾走感とサビのブラスが印象的。
「Moonshine Fever」は迫りくるリズムが印象的で、サビ前の「♪Fever~」の連呼がサビを盛り上げる。メロディアスなサビに続き、テンポが速くなってブレイクして終わるラストがカッコいい。
ビヨルンによる「India Love」は、最初はなんて事ない曲かと思ったのだが、サビがキャッチーで流石。
「For The Tears」も4thのボーナス・トラックだったんだけど、この頃の楽曲の特徴でもある、民族音楽的な女性コーラスが印象的なバラード。
ビートルズ・フリークな彼らを証明するのが「She’s So」。1stのボーナス・トラックだった曲だけど、こうしてここに収められると、よりビートルズっぽさが強調されるなあ。
「We’re Hit」は2ndの頃の作品で、「The Band」を髣髴とさせる、一体感が素晴らしい。
そして、ビートルズの「A Hard Day’s Night」のカヴァー。マイナー調で攻めて随分とアレンジを変えて演奏してるので、別の曲みたい。ビートルズのとだいぶ違うので、最初は拒否反応があったんだけど、慣れてくると結構良く思えてきた。マンドゥの音にしてるな、と。
Discの後半は、カップリングにありがちなライヴ・ヴァージョンが中心。代表曲の「Long Before Rock’n’ Roll」「Sheepdog」や「Little Boy Jr」など。どれも速くてカッコいいロックンロールが聴ける。かったるいアコースティック・ヴァージョンじゃなくて良かった。
やっぱりカップリング集は楽しいね。いろんな年代の曲が入ってるし、裏ベスト的な感覚で聴けるのがいい。
DVDは日本とは違うPAL方式だったけど、パソコンなら問題なく観れる。
ライヴは通常のものではなくて、スタジオでのライヴ形式での演奏。
グスタフがエレキではなくアコギを弾いてるので、アコースティック・ライヴと言ったら言い過ぎだけど、アレンジはややおとなしめ。
となると、危惧してた通り、「Sheepdog」はアコースティック・ヴァージョンだった。これにはガッカリするよね。エリック・クラプトンが「Layla」をアコースティックで演った時よりガッカリする。
でもまあ、ライヴは1時間以上収録してるし、映像はフィルムが適度に荒れてて、ビートルズの『Let It Be』の様な趣きがあってカッコ良かった。