8曲目「スマイル」。
プロデューサーの亀田誠治がさや姉のためにわざわざ書き下ろしたものです。サビの「♪Let’s go Let’s go」の所はものすごくキャッチーで憶えやすく、おそらくライヴでみんなで合唱して盛り上がるような感じを想定して作ったのでしょう。メロディ的には「♪明日の君はきっと」の所が好きです。そしてこの曲も、ベースがぶいぶい元気に鳴っているのが、さすがベーシスト・亀田誠治、主張してるなあ、と思いましたね。
800万人以上もの人が買ったアルバムだけど、実は僕とあろうものが買ってないんだよね。リアルタイムでは聴いてすらいなくて、何年も後になってから、弟が持ってたものを借りて聴いたんです。「Movin’ on without you」は大好きだったけど、バラード苦手な僕は「First Love」が好きじゃなかったから、買う程ではないなと判断したんだろうなあ。「Automatic」もそれほど、って感じだったし。だから、初めて聴いた時も、あまりいいアルバムとは思えませんでした。でも、時を経て、今さらながら「Automatic」が大好きになって、聴けば聴くほど、好きな曲が増え、味わいを感じてます。これからもっと聴き倒したい気分なので2位。そのうち1位になっちゃうかもしれないとの勢いも感じつつ。それにしてもジャケットの宇多田ヒカル、眉毛太くて、田舎の垢抜けてない女の子、って感じなのがダサイって言ったら怒られちゃいますかね。まあ、そんな娘がこんなすごい曲を!って感じで売れた面もあるのかも。
こんなベスト盤が出ると知った時は、またベスト盤かあ、ベストは持ってるしなあ、と思った。
この時点では、知らない曲・持ってない曲が結構あったけれど、Disc 2のLive Discの収録曲は、『Unplugged』『24 Nights』『One More Car, One More Rider』からがほとんどで、それらを持っている僕としては、あまり新鮮味がなく、Disc 3はBlues Discで、(この時は)ブルース苦手の僕としては、あまり魅力を感じない。
という訳で、絶対買いたいと思う様なベスト盤じゃないなあ、と思ってスルーしてた。
1曲目「Gotta Get Over」。
引き摺る様なギターのリフが印象的な、ブルース寄りのロック。アルバム『Old Sock』で聴いた時は、まったく印象に残らなかったんだけど、こうしてベスト盤のオープニングという大事なポジションで聴くと、一味違って聴こえて、かなりいい感じ。間奏の何本ものギターの絡みはカッコいい。こんなにいい曲だったっけ?
2曲目「I’ve Got A Rock ’N’ Roll Heart」。
ロックン・ロールというタイトルが付いてるけど、肩の力の抜けた曲で、いかにもロックという曲ではない。南国の暖かい風が吹いてくるような、リラックス・ムード。このベスト盤の中では、最も古い曲か。
3曲目「Run Back To Your Side」。
これまたギターの音色が堪らない。ノリの良い曲で、間奏のギター・ソロがカッコ良すぎる。弾きまくるクラプトンは往年の姿と変わらない。アルバム『Clapton』は、駄作と思ってた程、好きな曲がなかったはずだったのだが、この曲が『Clapton』収録曲だと知ってビックリ。こんな素晴らしい曲があったなんて。
4曲目「Tears In Heaven」。
12曲目「Change The World」。
90年代に、クラプトンの名を一気に押し上げ、大人の音楽として一般人にも浸透させた、この2曲。今さらもう、何も言う事はない。古くからのファンには、こういうクラプトンに批判的な声を上げる人もいるけれど、僕は好き。
5曲目「Call Me The Breeze」。
この曲は持ってなかった。初出もどこなのかわからない。ベース・ラインが印象的ながらも、後ろでギターも弾きまくっている。
7曲目「Believe In Life」。
この曲も再発見。アルバム『Reptile』は、それなりにいい感じのアルバムという印象はあったけれど、まだ1個1個の曲を認識できるほど、聴きこんではいなくて。そうか、こんないい曲があったから好印象だったのか。穏やかながらもどこか軽快。先日大好きになった「Circus」を髣髴とさせる感じ。控えめながらも、ギターの音色はさすがクラプトンで素晴らしい。
10曲目「Anyway The Wind Blows」。
近年のクラプトンの作品は、ごっそりまとめてレンタルしてきて手に入れたのだけど、J.J.ケイルとの共演盤は置いてなくて、未聴だった。つまりは今回初聴きだった曲。やや単調な曲だけど、全編を通してギター弾きまくってるし、何度も繰り返して聴いていればハマりそうな気がする。
13曲目「Behind The Mask」。
アルバム『August』で聴いた時は、ほとんど印象に残らなかったんだけど、なるほど、こういう感じだったのか、と。今回はちゃんと認識できた。もちろんYMOの原曲は知ってたけれど、あのインストに、詞とメロディを足して作られたものか。このメロディを作ったのは誰だろ。クレジットにマイケル・ジャクソンの名があるけど。マイケルなの?
14曲目「It’s In The Way That You Use It」。
このタイトルを歌う冒頭のサビがなんとも印象的なんだけど、日本人には憶えにくいタイトルという事で、邦題は「ザ・ギフト」。でも、全然脈絡がない感じで、逆に憶え辛い(笑)。
今まで、各アルバムで、いろんなブルースを披露してきたクラプトン。そんな中から、どんな曲が選ばれているのか、楽しみだった。
中心になっているのは、
94年に初めてブルース・ナンバーで固めた『From The Cradle』からのもの4曲と、
04年のロバート・ジョンソンのカヴァーで固めた『Me And Mr. Johnson』からのもの4曲、
そして『Me And Mr. Johnson』のセッション時のアウトテイク4曲。
その他は、B.B.キングやJ.J.ケイルとの共演盤も含めたアルバムなど、各アルバムからブルース・ナンバーを選んでの合計19曲。
1曲目は、大好きな『Journeyman』から「Before You Accuse Me」。力強いブルースのリズムに、3度に渡って繰り広げられるギター・ソロ。このギターの音色が気に入れば、きっとこのDisc 3全体を楽しむ事が出来るであろう。
3曲目「Hold On I’m Coming」。
ブルースと言うよりソウル。終盤のB.B.キングとのギター・バトルに胸熱。
来日が決まった時は、ああ、また来るのかあ...くらいにしか思わなかった。
でも、今回もトッド・ラングレンが一緒だと知って、トッドは何を歌うのかなあと思って、最近のセットリストを調べてみたら、「I Saw the Light」と「Love Is the Answer」を演っている!トッドは、過去2回ライヴに行った事があるんだけど、トッドを知るきっかけになった、トッドの中で1番大好きな曲「I Saw the Light」を生で聴いた事なくて。それから、ユートピア名義だけれど、トッドのベスト盤にも収録されるほどの名曲「Love Is the Answer」も。この2曲が生で聴けるなら...と、興味を持つきっかけになったのはトッドだった。
リンゴは、89年のソロ初来日以来、何度か来ているけれど、基本的に、オール・スター・バンドって好きじゃなくて。だって、各メンバーの代表曲を披露する分、それだけリンゴの曲は少なくなるわけでしょう?あれもこれも少しずつ、じゃなくて、1つのものをじっくり味わいたいのだ、ライヴでは。だから僕は、フェスとか対バンなんかも好きじゃない。ワンマン・ライヴをじっくり観たいのだ。
だから、リンゴのオール・スター・バンドって、今まで観る気がしなかったんだけど、トッドが観たいのと、あとはやっぱり、このままリンゴを観なくていいのか?という気持ちも出てきて。ポールも観た。ジョージも観た。ジョンは仕方がないにせよ、リンゴを観ないというのはビートルズ・ファンとしてどうよ?と。リンゴもかなりの御歳。これが最後になるかもしれないし。
01.Matchbox
02.It Don't Come Easy
03.What Goes On
04.I Saw the Light
05.Evil Ways
06.Rosanna
07.Kyrie
08.Bang the Drum All Day
09.Boys
10.Don't Pass Me By
11.Yellow Submarine
12.Black Magic Woman/Gypsy Queen
13.You're Sixteen
14.Back Off Boogaloo
15.You Are Mine
16.Africa
17.Oye como va
18.I Wanna Be Your Man
19.Love Is the Answer
20.Broken Wings
21.Hold the Line
22.Photograph
23.Act Naturally
24.With a Little Help From My Friends
25.Give Peace a Chance
大好きな「It Don't Come Easy」は、ちょっと雰囲気違う感じ。もしかしたら、キーを下げてたのかもしれない。
ビートルズ・ファンにとっては、この「Boys」「Don't Pass Me By」「Yellow Submarine」の流れが、ほのぼのとして1番リンゴらしくてたまらないひと時だったかもしれない。
僕は、どちらかと言うと、ビートルズ・ナンバーより、リンゴのソロ曲の方が好きなので、中盤の「You're Sixteen」「Back Off Boogaloo」の流れが良かったな。特に「You're Sixteen」はノリがいいし。「Back Off Boogaloo」は、いささか地味な存在だから、意外な選曲でもあったのだけど、大袈裟なアレンジが、このオール・スター・バンドに合ってたかもしれない。
基本的に、リンゴがリード・ヴォーカルの時は、リンゴはドラム叩かないと思ってたけど、実際はどうだったかな。ドラム叩きながら歌ってた曲はあったのだろうか。意識して観るの忘れてたから、全然憶えてないんだよね。
「I Wanna Be Your Man」なんて、ビートルズ時代にドラム叩きながら歌ってた姿が強く印象に残ってるから、今回もそうだったのかもしれないけど...どうだったか全然記憶にない。
トッド
「I Saw the Light」
「Bang the Drum All Day」
「Love Is the Answer」
とにかく、トッドのこれらの曲が生で聴けた事に感激。
だけど、この4曲目でリンゴが初めてドラム・セットに座ったという事で凄い歓声があがって、それで始まったのが「I Saw the Light」だったんだけど、その時の客席の空気は「誰この人?」「何この曲?」って感じだったんだよなあ。みんな、トッド知らないの?ってくらい、盛り上がってなかった。僕1人だけがトッド観て感激してた感じだったのが悲しい。
とにかく僕は「I Saw the Light」で涙してたんだけど、歌いながら「ヒャッハッハ~」と笑い声を交えたりする所がいかにもトッドらしくて良かった。
「Bang the Drum All Day」は、その名の通り、センターで立ったままドラムを叩きながら歌うトッドが楽しそう。
ライヴ終演後、帰り道で僕の耳に残ってたのが「Love Is the Answer」。これが幻想的で1番印象的だったかもしれない。
サンタナ
「Evil Ways」
「Black Magic Woman/Gypsy Queen」
「Oye como va」
サンタナは、オリジナルをじっくり聴いた事は少ないんだけど、「Black Magic Woman」とかは大好きでね。怪しさ満点、泣きのフレーズがたまらない。
「Oye como va」も、お祭りって感じで好き。
TOTO
「Rosanna」
「Africa」
「Hold the Line」
TOTOはCD持ってるのは『IV』だけ。だからまあ、「Rosanna」と「Africa」は馴染みはあるんだけど、好きかどうかで言ったら、まあまあ。
それよりも、「Hold the Line」が良かった。曲名見ただけでは、知らない曲かと思ってたけど、これ、TOTOの曲だったのか、という感じで。すごく緊迫感があって素晴らしい曲だった。
MR.ミスター
「Kyrie」
「You Are Mine」
「Broken Wings」
かなりヒットした曲みたいだけど、今回のライヴが決まるまで、まったく知らなかったのがMR.ミスター。予習として、あらかじめYouTubeで試聴しといたんだけど、いかにも80年代な大袈裟な感じが、まあ、あまり好きになれなくてね。どうでもいいかなと思ってたんだけど、実際に生で聴いてみると、「Broken Wings」がそこそこ良かったかな。
そして最後のリンゴのパート。
ジョージとの思い出も詰まった「Photograph」。
それから、このオール・スター・バンドという存在、リンゴの生き様を表している「With a Little Help From My Friends」。
ラストは「Give Peace a Chance」だと聞いていたので、何故最後にジョンの曲を?どんな風にやるの?と思ってたんだけど、この曲が始まった途端、疾風の如くリンゴは袖に引っ込んでしまった。曲は、サビのリフレインだけを何回か歌って終わり。
最後は、バンド・メンバーがステージ前方で並んで肩組んで挨拶したけど、リンゴは現れず。
えっ、リンゴはあれでサヨナラ??
別れの挨拶もほとんどせずに去っていったリンゴって...。