[CAFÉ BLEU STYLE ARCHIVES] 2003年頃に書いた記事です
「なんだったんだ?7DAYS」のヒットにより、その名の通りブレイク。
この曲は、バービーにしては詞もサウンドも軽快かつ爽やか。ポップな仕上がりに、誰でもすんなり入っていける。
逆にそれはバービーらしくないかも...と僕なんかは思ってしまうのだけど(笑)、まあ、こういう曲もあったっていいよね。
そういう意味でこの曲の存在は重要。なんだか感謝したくなる曲だ。
そうして、「なんだったんだ~」でバービーに興味を持った人が聴くといきなり1曲目「離れろよ」で面食らわせられる。
この突き放し方がバービー本来の姿だ。
「どんなもんだいッ」は、雰囲気、展開、メロディ、モロ僕好み。
数あるバービーの名曲の中でも、特に好きな曲だ。当然このアルバムの中での一押し。
...で、実は僕にとってこのアルバムは思い入れが薄いものなんだけど、この曲があるからやっぱりはずせず、何度も聴いたっけ。
ギター・リフと「♪ でもリハーサル...」のコーラスが印象的な「ショート寸前」。
昔はとりたてて好きじゃなかった「チークダンス」。
イントロも怪しげでいいし、誤解され冷やかされた男女が、そのままチークダンスを踊って...という歌詞も良い。
サビ終わりの「♪ やるせなさ~」のメロディがホントにやるせない「打ち上げ花火」。
杏子姉さんお気に入り「STOP!」。
これは渾身の「♪ STOP!」というシャウトに尽きる。
「ラサーラ」は、綺麗な汗が似合う(笑)、これまた爽やか風味の曲。
ライヴの最後あたりに合唱したら感動するだろうなあ。
...という訳で、アルバム全体になんとなく爽やかな感じがあって、それが僕がイマイチ思い入れ持てなかった理由なのかな?
もちろん、悪いアルバムじゃないけど、曲数も少ないし、他のアルバムに比べたら、って事ね。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
[CAFÉ BLEU STYLE ARCHIVES] 2003年頃に書いた記事です
なんと言っても「負けるもんか」が収録されてるからねえ。
バービーの魅力のすべてが詰まってると言ってもいいこの曲。
揺れ動く男女の心理、駆け引き。何度聴いてもスリリング。
いったいどちらに軍配が?まあ、結果は見えてるような気もするけど...。
1・2作目のいい曲は『Black List』に入ってるだろうから...と、ついこの2枚を後回しにしてちょっぴり後悔もしたもんだっけ。まだまだいい曲があって、もっと早く聴いとけば良かった、と。
「midnight peepin'」「悪徳なんか怖くない」は、バービーにしては穏やかな口当たり(耳触り?)のためか、派手に採り上げられる事はないけれど、通の間で隠れた人気の佳曲。
「midnight~」での相変わらずドキッとさせられる歌詞や、
「悪徳~」での杏子の「♪ なんて嘘つきなの...」の力強さといったら...。
表面下にバービーらしさが潜んでいて、もちろん僕も大好き。
前作「小僧」に引き続きポリス「見つめていたい」風味の「チャンス到来」。
しっとり甘い感じが、昔はそれほど好きではなかったのだけれど、復活ライヴでこの曲を聴いて、なんだか愛しさを憶える曲になってしまった。
前作で「もォやだ!」と言ったはずなのに、一転して「でも!?しょうがない」と諦めムード(笑)。
「♪ おうちのこと・忘れて・ちょうだい」と、ストレートな「タイムリミット」は杏子の独壇場。
そしてラストはわたくしベタ惚れの「ダメージ」。
ストレートに本音を言えずやせ我慢、というのがKONTAのキャラにもハマッてて。
苦しい胸の内を明かすKONTAの後、ラストで杏子が入ってくるパートは、ハッとさせられる。
「負けるもんか」「ダメージ」という最強の2曲が入ってるだけで、僕にとって相当思い入れの強い作品なんだけど、他にもいい曲目白押し。ジャケットも好き。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
[CAFÉ BLEU STYLE ARCHIVES] 2003年頃に書いた記事です
こうして振り返ってみると、この1stの時からいい曲いっぱい作ってたんだなあ、と。
いきなりグイグイ引っ張られる「帰さない」。
抑えきれない思いが伝わってきて圧迫感。しかしこの圧迫感が心地良いと感じられたらもはやバービーの虜。
KONTAの作る曲はどこか変な曲が多いんだけど(もちろんいい意味)、「ふしだらvsよこしま」も、タイトル、歌詞、メロディと...なんだか素直じゃないっていうか(笑)。
まあ、男の言い分、女の言い分、って事ね。
「Shit! Shit! 嫉妬」も、イントロのギターからサビの疾走感から最後の杏子の「♪ ヤメテ!」まで...もう大好き。
隠れた佳曲だと思うのが「a nine day's wonder」。
前半がダルい感じがするけど、リズムが変わると妙なホノボノ感が漂ってGood。
「もォやだ!」もまたバービーらしい。サビもキャッチー。
「暗闇でDANCE」はKONTAの歌い方がどこかユニーク。
デビュー曲とあってか、力が入ってる?(笑)
「冗談じゃない」は、イントロのサックスが印象的。それになんとも言えぬこの雰囲気...。
何が「冗談じゃない」なのかは...歌詞を読んだら笑ってしまった(笑)。杏子の「受け止めて」がせつなく響く。まあ、男は勝手なもんです。
杏子加入前からのレパートリーもあるため、若干杏子の出番が少ないような気もするけど、とにかく最初っからバービーの世界は確立されてたんだね。
改めて評価したいと思った一枚。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
[CAFÉ BLEU STYLE ARCHIVES] 2003年頃に書いた記事です
BOØWY亡き後、それに代わる何かいい邦楽はないものかと探してた時に出会ったのがバービー、よし、これでハマれるものが見つかった、と(笑)。
バービー・サウンドを特徴づけている、イマサの個性的でやかましい(褒め言葉)ギター、タイトなリズム隊、KONTAと杏子のハスキー・ツイン・リード・ヴォーカル、さらにKONTAの官能的なサックス。
もう、どの曲もがドラマ。スリリングで妖しくてカッコ良くて。そのくせキャッチーなメロディ。
ルックス的にも、黒丸サングラスで偏屈博士風...のイマサ、ツンツン頭のいきがり野郎(褒め言葉)のKONTA、イケイケ姉ちゃんの杏子、えんりけ?...な、なにじん?なエンリケ。気のいいおっちゃん、コイソ。
個性的なメンバー。オリジナリティあふれるバンドだった。
やっぱり、男女のツイン・リード・ヴォーカルというのがバービーの最大の武器だったと思う。
男女混合ヴォーカルというと、「デュエット」という言葉が思い浮かぶが、そのデュエットが繰り広げるのは、ステージ上で見つめ合って愛を語り合う...という世界。それは歌謡曲でなくロックの世界であっても、そういう認識があったと思う。
しかし、バービーはそんな常識を覆し、ステージ上の男女がケンカしまくったのだ(笑)。ケンカと言っても、単なる罵りあいではなく、愛しさ余って憎さ百倍的なものだから、どの曲もドラマを観ているようなドキドキ・ハラハラ感に溢れている。
バービーの曲って、「この後この2人はどうなるんだろう...?」と、続きを知りたくなる曲が多いんだよなあ。
暗くやかましいサウンドや、ハスキー・ボイスが苦手な人もいるかもしれないけれど、ハマッたらなかなか抜け出せないのがバービーの世界。その大半を作り出したイマサの才能は大きい。
ステージ上で、見つめ合うどころか、一瞬も目を合わせる事さえないKONTAと杏子。さらにメンバー同士があまり仲良くなさそうなのも良かった(笑)。それはそれで全て緊張感を作り出すための演出だったのかもしれないけれど、そこら辺も含めて、いいバンドだったと思うよ。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
[CAFÉ BLEU STYLE ARCHIVES] 2003年頃に書いた記事です
「真夜中は純潔」は、東京スカパラダイスオーケストラをバックに従えた快作。
この曲にも入れ込んだなあ。裏歌謡曲的スカ・ナンバー。
全編アニメーションのビデオクリップがまた素晴らしかった。ルパン?キューティーハニー?バビル二世?的なアクション・ヒロインもので、子供の頃その筋のアニメが大好きだった僕は涙し、観終わった時には思わず拍手してしまった。
このマキシには、夜・昼・朝の3曲を入れているという訳で。
1stに収録されていた「シドと白昼夢」は、服部隆之のアレンジでゴージャスに。随分派手になったものだわ(笑)。
それで、タイトル曲と甲乙付け難い程気に入ってるのが「愛妻家の朝食」。
オープニングは優雅なフレンチ・ポップスかと思いきや、徐々にスリリングに。cobaのアコーディオン・ソロも情感があって。
「♪ 処でこんな情景をどう思われますか?」という歌詞もいいんだな。
結婚・出産という事で、2001年のリリースはこの作品のみだったが、これだけで充分満足できたのだった。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●